XRP(写真=Shutterstock)

XRPは3週間以上にわたり1.40ドルを下回るレンジ推移が続いている。ただ、Binanceの資金フローには売り圧力の後退を示す変化がみられ、相場では上放れの可能性も意識され始めている。

14日付のCointelegraphによると、足元のXRPの、Binanceにおける取引フローは、2025年6月の上昇局面前に確認されたパターンに近づいている。

主な変化は、取引所への流入減少と流出増加だ。暗号資産アナリストのアムル・タハは、XRPの7日平均フローについて、流出比率がそれぞれ53%に上昇し、流入比率がそれぞれ46%に低下したと指摘した。水準は2025年6月当時に近いという。当時は同様のフローが現れた後、XRPが2025年7月に過去最高値(ATH)の3.65ドルまで65%上昇した。

一般に、取引所への流入が減ることは、市場で即座に売却される可能性のある供給の縮小を意味する。一方、流出の増加は、資産が取引所の外へ移されたことを示す。こうした傾向が複数日にわたって続けば、短期的な売り圧力の緩和につながりやすい。足元のXRPは、Binanceで流入超過ではない状態にあり、一部では売却より保有を選ぶ動きと受け止められている。

もっとも、売買は盛り上がりを欠いている。CryptoQuantによると、XRPのBinanceにおける30日流動性指数は0.053まで低下し、2021年以降で最低水準となった。30日間の取引量も約37億7000万XRPにとどまり、ここ数年では低い水準にある。

相場も、こうした低調な地合いを映している。XRPは1.35ドル台で方向感を欠いた推移が続いており、オーダーブックや市場参加の鈍さがうかがえるという。

現物と先物のデータでも、売り圧力の鈍化が確認された。オンチェーンデータでは、現物の累積出来高デルタ(CVD)がマイナス1億5300万ドル、先物の累積出来高デルタがマイナス2億9500万ドルとなった。積極的な売りは後退している一方、買いの広がりも明確ではなく、価格は方向感を欠いたまま停滞している。

デリバティブ市場では、未決済建玉(OI)が約7億6900万ドルまで増加した。新規ポジションの積み上がりを示す動きだ。資金調達率も0.06%と小幅ながらプラスに転じ、相場はややロング優勢に傾いた。ただ、流動性が限られるなかでポジションだけが積み上がれば、特定の価格帯を超えた局面でボラティリティが急拡大する可能性がある。

テクニカル面では、1.40ドルが短期的な節目となる。日足終値で同水準を明確に上回れば、次の上値めどとして1.60〜1.67ドルが意識される。この価格帯は50日移動平均線とも重なる。上抜けが定着すれば、これまでのレジスタンスがサポートへ転換する余地もある。

清算データも、市場が神経質な局面にあることを示している。価格が上下いずれかに10%動いた場合、約2億5000万〜3億ドル規模のロング・ショートポジションが清算リスクにさらされるとの集計もある。ビットコインやイーサリアムに比べて流動性が相対的に小さく、1.40ドル近辺では板の厚みも限られている。

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