Cardanoのネイティブトークン「ADA」 写真=Shutterstock

暗号資産取引所Bullishのトム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は14日、暗号資産市場の中長期的な有望プロジェクトとしてCardanoとMidnightに言及した。市場は単一のブロックチェーンに収束するのではなく、複数のネットワークが併存する方向に進む可能性が高いとの見方も示した。ブロックチェーン専門メディアのThe Crypto Basicが報じた。

ファーリー氏は最近のインタビューで、BullishがすでにSolanaのエコシステムと緊密に連携しているとした一方、市場が単一プラットフォーム中心に再編されるとの見方には否定的な立場を示した。分散型金融(DeFi)や企業向けサービス、規制対応が求められる領域などで用途が分かれるため、各ネットワークがそれぞれ異なる役割を担うとの考えだ。

そのうえで、長期的に成長余地のあるプロジェクトとしてCardanoとMidnightを挙げた。EthereumやXRPにも触れており、市場は勝者総取りではなく、複数のエコシステムに成長機会が分散する可能性があるとの認識がうかがえる。

Cardanoは足元でネットワークの競争力強化を進めている。創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は、急速に変化するブロックチェーン業界の中でも、Cardanoは競争力を維持していると繰り返し強調してきた。

開発面では「Ouroboros Leios」のアップグレードを重要施策として推進している。分散性、拡張性、セキュリティを同時に高め、いわゆる「ブロックチェーン・トリレンマ」の解消に焦点を当てる。

Midnightは最近、Cardanoのパートナーチェーンとしてメインネットを開始した。「合理的プライバシー」を掲げ、機微情報を扱いながらも規制要件に対応できる仕組みの構築を目指している。

ホスキンソン氏は、MidnightがCardanoと競合するとの懸念を否定した。新たなネットワークはCardanoを補完し、分散型エコシステム全体の拡大につながるとの見方を示している。

また、MidnightによってCardanoのDeFi活動が最大10倍に拡大する可能性があるとも述べた。

プロジェクトは初期段階にあるものの、MidnightはGoogle、Telegram、英国のMonument Bankとパートナーシップを構築したという。こうした動きは、Cardanoエコシステム全体への関心拡大にもつながっているとしている。

一方、ファーリー氏はマルチチェーン化に伴う課題にも言及した。資金やユーザーが複数のブロックチェーンに分散すれば、流動性の細分化がさらに進む可能性があると指摘した。

市場が複数の勝者を許容する構図になったとしても、資金フローの獲得を巡るチェーン間競争は一段と激しくなりかねないというわけだ。

今回の発言は、暗号資産市場の長期的な競争が単純なシェア争いではなく、各ネットワークが用途や規制環境に応じた役割をどこまで確立できるかに左右されることを示している。CardanoとMidnightが実際に中長期の恩恵を取り込めるかどうかは、今後のアップグレードの実行力やエコシステムの拡大、分散した流動性を呼び込む力が鍵を握りそうだ。

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