ビットコイン(BTC)投資家の間で、相場の調整局面でも売却を急がず保有を続ける動きが強まっているようだ。BinanceへのBTC流入量は2020年以来の低水準まで落ち込み、市場では売り圧力の弱さを示すシグナルとして注目されている。
14日(現地時間)、ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」によると、Binanceに流入するビットコイン量は大きく減少した。
CryptoQuantのアナリスト、ダークポストの分析では、BinanceにおけるBTC流入量の30日移動平均は約3998BTCまで低下した。過去の平均流入量がおよそ1万1000BTCだったことを踏まえると、足元の水準は通常時の約3分の1にとどまる。
こうした動きは、投資家がBTCを取引所に移してすぐ売却するのではなく、個人ウォレットなどで保管しながら長期保有を続けている可能性を示している。不確実性の高まりを受けた投げ売り局面というより、方向感を見極めるための様子見姿勢が強いとの見方だ。
過去には、相場が高値から調整局面に入る場面やマクロ環境の不透明感が強まる局面で、取引所への資金流入が増え、売り圧力が強まる傾向があった。これに対し、足元の保有者は今回の価格下落を一時的とみて、反発を待っている可能性がある。
ダークポストは、この変化は投資家心理だけでは説明しきれない可能性があるとも指摘した。これまで取引所に直接流入していた資金の一部が、別の経路に移った可能性があるという。とりわけ、ビットコイン現物上場投資信託(ETF)などが代替ルートとして機能し、取引所を介さずにBTCへの投資機会を持てる環境が広がったとの見方を示した。
こうした点を踏まえると、BTC保有者はボラティリティが高まる局面でも持ち高をすぐに手放すのではなく、相場の方向感が明確になるまで様子見を続ける公算が大きい。当面の市場は急落よりも、横ばい圏での推移が続く可能性があるとしている。