Ethereumは足元でレンジ相場が続く一方、ボラティリティの低下が鮮明になっている。上値では2436ドル、下値では1900〜2000ドルと1752ドルが重要な節目とされ、4月末から5月初めにかけて相場が大きく動く可能性が意識されている。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが、13日(現地時間)に伝えた。足元のチャートでは値動きの収縮が明確になっており、大幅反発か一段安か、次の大きな方向性が近づいていることを示しているという。
焦点となるのは、長期の下落ウエッジを上抜けできるかどうかだ。Ethereumは2025年10月の高値以降、高値と安値を切り下げながら下落ウエッジ内で推移してきた。パターンの収束は2026年4月末から5月初めにかけて最終局面に近づく見通しで、相場の方向感が定まるタイミングも迫っている。
価格帯では、2436ドルが最重要の抵抗線と位置付けられている。2022年6月の安値約880ドルと2025年8月の高値4956ドルを基点に引いたマクロのフィボナッチ・リトレースメントで、0.618に当たる水準だ。一方、下値では1752ドルが0.786の水準に当たり、下放れした場合の最終的な支持線として注目されている。
短期チャートでは、2300〜2400ドルが繰り返し上値を抑えてきた抵抗帯として意識されている。3月中旬と4月初めの2回にわたり、この水準で売り圧力が確認された。これに対し、1900〜2000ドルは複数回の下落を受け止めた買い需要の強いゾーンとされ、追加調整が進んだ場合にまず確認すべき下値メドとみられている。
ボラティリティ指標であるボリンジャーバンド幅パーセンタイル(BBWP)も、市場の緊張を示す材料になっている。4時間足では、2月の1750ドル急落、3月の2380ドル反発、4月の抵抗確認局面のそれぞれで、BBWPが100%近くまで急上昇した。急騰や急落がボラティリティのピークと重なっていたことを示す。
ただ、4月の急変動後はBBWPが再び急速に低下している。ボラティリティが大きく縮小するなか、市場が次の大きな値動きに向けてエネルギーをため込む局面に入った可能性がある。
上昇シナリオでは、2436ドルの突破が条件となる。上限のトレンドラインと抵抗帯を同時に上抜ければ、買いが主導権を握ったサインと解釈できる。この場合、最初の目標はフィボナッチの0.5の2917ドル、その次は0.382の3397ドルとなる。突破の場面でBBWPも同時に急上昇すれば、一時的な上振れではなく、実際にボラティリティが拡大していると判断しやすい。下落ウエッジ自体が典型的な強気反転パターンである点も、上昇シナリオを支える材料だ。
一方、下落シナリオでは1900〜2000ドルの下抜けが焦点となる。下限のトレンドラインと買い需要のゾーンを同時に割り込めば、売り優勢への転換が意識される。その場合の目先の下値目標は1752ドルで、より深い下落を避けるために維持が必要なマクロ支持線とされる。さらにBBWPが急上昇すれば、ボラティリティを伴う下落が本格化し、売り圧力が一段と強まる可能性がある。1752ドルを明確に下回れば、これまでの強気構造そのものが崩れる可能性もある。
当面の焦点は、相場の方向感そのものよりも、主要な価格帯をどちらに抜けるかにある。上値では2300〜2436ドル、下値では1900〜2000ドルと1752ドルが次のトレンドを左右する重要水準となる。下落ウエッジの収束が4月末から5月初めに迫るなか、Ethereumは短期レンジを離れた大きな方向転換の局面に近づいている。