写真=Shutterstock。本業の成長とxAIによる大型AI投資が同時に業績へ表れた格好だ

SpaceXが2025年に売上高185億ドル超を計上する一方、約50億ドルの赤字となったもようだ。2月に買収したxAIの大型投資が連結業績に反映され、収益構造が大きく変化したとみられている。

ブロックチェーン関連メディアのCoinpostによると、赤字の主因はxAIの設備投資負担だ。xAIは高性能チップの調達やデータセンター整備に巨額の資金を投じており、その影響が短期的に業績を圧迫したとみられる。

SpaceXは1年前まで黒字基調を維持していた。2024年には売上高150億~160億ドルに対し、約80億ドルの利益を確保したとされる。だが、AI事業を取り込んだ後は投資規模が急拡大し、損益は一転して赤字に転じた。

こうした業績変動は、同社が進める新規株式公開(IPO)準備とも重なり、市場の関心を集めている。SpaceXは現在IPOを準備しており、目標企業価値は1兆7500億ドル超、調達額は最大750億ドルに達するとの見方がある。実現すれば史上最大級の上場案件の一つとなる可能性がある半面、投資家はAIインフラ投資が将来の収益にどう結び付くのか、より具体的な説明を求める公算が大きい。

イーロン・マスクCEOは、xAIとSpaceXを軸に、AI、ロケット、衛星インターネット、SNS「X(旧Twitter)」をまたぐ垂直統合型プラットフォームの構築構想を示してきた。AI需要の拡大に対し、地上の電力インフラだけでは対応が難しいとして、将来的には宇宙空間にデータセンターを設ける案にも言及している。SpaceXの宇宙インフラとxAIの計算能力を組み合わせる戦略と受け止められている。

暗号資産の保有状況にも注目が集まる。オンチェーンデータによると、SpaceXはCoinbaseのアカウントを通じて約8285BTCを保有している。昨年下半期以降、一部資産の移動が確認され、IPOを前にした資産構成の見直しとの見方も出たが、現時点で売却の兆候は確認されていない。

マスク氏が率いる他企業でも、暗号資産との関係は続いている。Teslaは1万1500BTC超を保有する主要上場企業の一社とされるほか、Xは送金や預金機能を含む金融サービス「X Money」を準備中とも報じられている。

業界では、SpaceXのIPOは単なる宇宙企業の上場にとどまらず、AIインフラへの投資戦略とデジタル資産の保有体制を同時に問う試金石になるとの見方がある。大型投資に伴う短期赤字をどう説明し、将来の収益モデルをどう示すかが、上場の成否を左右する焦点となりそうだ。

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