XRP(写真=Shutterstock)

BinanceにおけるXRP出来高のZスコアが、2025年12月以来の低水準に落ち込んだ。指標は足元でマイナス1を下回っており、短期資金の後退と市場参加の鈍化を示唆している。過去には同様の局面の後、出来高の回復とともに価格が素早く反応した例もあり、今後の相場は売買の勢いが戻るかどうかが焦点となりそうだ。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が11日(現地時間)に報じた。

今回の指標低下は、XRPの中長期的な下落基調と重なっている。XRPは2025年10月以降、軟調な値動きが続き、価格は53%下落した。2025年7月に付けた高値3.6ドル(約540円)と比べると、下落率は約63%に達する。

市場では2026年に入ってから反発への期待も出ていたが、年初以降も下げが続いたことが相場の重しとなっている。

オンチェーン分析企業CryptoQuantのアナリスト、アラブ・チェインは、30日間の出来高Zスコアについて「直近1カ月の平均と比べ、現在の出来高がどの程度高いか、あるいは低いかを示す指標だ」と説明した。数値がマイナス圏に沈む場合、出来高が通常水準を下回っていることを意味する。

実際、BinanceのXRP出来高Zスコアは、2025年以降で見ても異例の低水準となった。

アラブ・チェインは、この動きについて短期投資家の参加縮小を示している可能性があると指摘した。出来高Zスコアの低下は、モメンタムの弱まりや短期トレーダーの関心低下を映しており、値幅を狙う資金がいったん後退した状態だという見方を示した。

投資家が次の方向感を見極めるまで、様子見姿勢を強めている可能性もある。

出来高の減少は、ボラティリティ低下とも結び付きやすい。アラブ・チェインは、市場活動がこの水準まで縮小すると、価格が一定のレンジ相場にとどまりやすいと述べた。

一方で、こうした局面がその後の大きな変動の前触れとなるケースもあるという。次の展開次第では、上方向でも下方向でも、より強い値動きにつながる可能性があるとした。

過去にも類似例があった。BinanceのXRP出来高Zスコアが直近で現在に近い水準まで低下したのは、2025年12月末だった。当時のXRP価格は約1.85ドル(約278円)で、市場の売買も鈍っていた。

その後、出来高が回復すると価格も素早く反応した。XRPは2026年1月6日に2.41ドル(約362円)まで上昇し、出来高Zスコアも2.1近辺まで急伸した。

出来高が増え始めると、価格の反応も速まり得ることを示した形だ。ただ、この反発は長続きしなかった。XRPは2.41ドル近辺で上値を抑えられた後、再び下落基調に戻った。

こうした流れを踏まえると、足元のXRP市場で注目すべきは価格水準そのものよりも、出来高が回復するかどうかにある。短期資金が再び流入し、出来高が平均水準を取り戻すのか。それとも様子見姿勢が続き、レンジ相場が長引くのかが、次の方向性を分ける可能性がある。

キーワード

#XRP #Binance #暗号資産 #出来高 #Zスコア #CryptoQuant
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.