XRP Ledger(XRPL)でステーブルコインの利用が急拡大している。直近30日間の送金量は17億7000万ドル(約2655億円)となり、前回集計比で91.9%増加した。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicは11日(現地時間)、RWA.xyzのデータを基に、同期間のXRPLにおけるステーブルコイン時価総額が4億3226万ドル(約648億円)と7.51%増えたと報じた。保有者数も5万6830人と7.99%増加しており、発行残高の拡大だけでなく、実際の送金利用も伸びていることがうかがえる。
市場拡大をけん引したのは、Rippleが発行する米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」だ。RLUSDの時価総額は3億3680万ドル(約505億円)で、30日間で6.93%増加。XRPL上のステーブルコイン時価総額全体の約78%を占め、中核銘柄となっている。
RLUSDの成長は継続している。2024年12月にXRPLとEthereumでローンチされ、2025年第2四半期の四半期取引量は5億ドル(約750億円)に達した。
その後、2025年11月には時価総額が10億ドル(約1500億円)を突破。2025年末時点では約13億3000万ドル(約1995億円)まで拡大した。2026年1月にはBinanceに上場し、当初はEthereum基盤、その後はXRPL基盤での取引にも対応した。
XRPLではRLUSD以外のステーブルコイン採用も進んでいる。2025年5月にはXSGDがローンチし、同月中にEURØPとUSDBもネットワークに加わった。
BBRLは2025年初めに先行してローンチされ、USDCも2025年6月中旬にXRPLへ導入された。決済・送金ネットワークとしてのXRPLの拡張に合わせ、複数のステーブルコインが流入した形だ。
一方、実物連動資産(RWA)分野の動きはステーブルコインほど強くなかった。RWA関連指標では、分散資産価値が4億1010万ドル(約615億円)と30日間で3.44%減少し、代表資産価値は15億3000万ドル(約2295億円)と2.23%増にとどまった。保有者数は25人で4.17%増、ネットワーク内の資産数は289件だった。
直近30日間のRWA送金量は1億1178万ドル(約168億円)で、25.41%減少した。XRPL内では、RWA市場の取引活動がステーブルコイン分野に比べて鈍かったことを示している。
RWA価値への寄与が大きかった主要資産としては、RLUSD、Ondo、CRX Digital Assets、Braza Crypto、Gconomyが挙げられた。資産の内訳は、米国債、信用商品、コモディティ、現金性商品などで構成されている。
今回のデータからは、XRPLで決済・送金用途のステーブルコイン活用が急速に広がる一方、RWA分野では資産規模を維持しつつも取引回転が鈍化している構図が読み取れる。当面は、RLUSDを軸としたステーブルコイン市場の拡大が続くかに加え、RWA取引が持ち直すかどうかが焦点となる。