アーサー・ヘイズ氏のイメージ画像(画像=Reve AI)

BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズ氏が、Hyperliquidのネイティブトークン「HYPE」を2万6022枚、約110万ドル相当買い増した。保有量は計24万7334枚となり、評価額は約1044万ドルに拡大した。ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが4月12日(現地時間)、オンチェーン分析アカウントLookonchainのデータを基に伝えた。

HYPEの追加取得は約3カ月ぶり。ヘイズ氏の未実現損益率は27.22%で、含み益は約223万ドルに上るという。

ヘイズ氏はX(旧Twitter)で「今買っているのはHYPEだけだ」と投稿し、強気姿勢を示した。2026年8月までにHYPEが150ドルに達する可能性があるとの従来見通しも維持しており、現在水準に対して約266%高い水準を見込んでいる。

その根拠として同氏が挙げるのが、Hyperliquidの収益構造だ。取引手数料の97%を公開市場でのHYPE買い付けとバーン(焼却)に充てる仕組みを採っており、プラットフォーム利用の拡大がトークン価値の押し上げにつながりやすい構造だとしている。

機関投資家の関心も続いている。Bitwiseは米証券取引委員会(SEC)に修正届出書を提出し、ティッカーシンボル「BHYP」と運用報酬0.67%を追加した。ブルームバーグのアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、こうした記載は通常、ファンド設定が近いことを示唆すると述べた。

資産運用会社Grayscaleも先月、ティッカーシンボル「GHYP」でナスダック上場を目指す「Grayscale HYPE ETF」のS-1を提出している。ETFを巡るこうした動きも、HYPEの支援材料と受け止められている。

一方で、市場環境が一段と追い風になっているわけではない。HYPEはCoinGeckoベースで過去1年に約176%上昇し、大型トークンの中でも高い伸びを示したが、直近24時間では約2%下落し、40.91ドルとなった。

短期的な下押し要因としては、米国とイランの協議が合意に至らなかったことも挙げられている。

分散型取引所(DEX)市場の取引低迷も逆風だ。3月の現物DEX取引高は2120億ドルと、前月比23.9%減少し、2024年10月以来の低水準となった。

DefiLlamaのデータによると、月間の無期限先物DEX取引高も、2025年10月の1兆3690億ドルから、2026年3月には6990億ドルまで縮小した。

Hyperliquidは無期限先物分野で首位を維持している。ただ、取引高の減少が5カ月連続となる中、手数料を原資とする買い付け・焼却の仕組みが現状のペースを維持できるかは、第2四半期の焦点となりそうだ。

今回の買い増しは、単なる大口個人投資家の投機的な動きにとどまらず、トークン焼却の仕組みとETFへの期待というHYPEの強気材料を改めて印象づけた。一方で、取引高の鈍化が続くなか、プラットフォーム利用の拡大が実際にトークン価値の下支えにつながるかが今後の注目点となる。

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