ビットコインは4月に入り、日足チャートで上放れを意識させる形を示している。ただ、先物市場と現物市場の双方で資金流入の勢いは鈍っており、上昇基調が続くかどうかはなお見極めが必要な状況だ。
10日、BeInCryptoによると、ビットコインは7万1800ドル前後で推移しており、日足では約11%の上昇余地を残す上抜けパターンを形成している。
チャート上では、緩やかなラウンドボトム(丸底)が確認されている。ネックラインは緩やかな右肩上がりで、ビットコインは3月末の安値から数週間かけて持ち直した。4月9日に直近高値を付けた後は調整に入っており、この値動きが続けば、足元はカップ・アンド・ハンドルの「ハンドル」に当たる可能性があるという。
一方で、モメンタム面には調整継続を示唆する材料もある。相対力指数(RSI)は58.44。3月4日から4月9日にかけて、価格が下値を切り下げる一方でRSIは切り上がっており、弱気のダイバージェンスが確認された。足元の調整が長引く可能性を示すシグナルとされる。
先物市場の勢いもやや後退している。ビットコインが7万2300ドル近辺にあった4月8日時点の総未決済建玉は273億9000万ドルだったが、足元の同価格帯では270億4000万ドルに減少した。資金調達率も0.007%から0.002%へ低下しており、上昇に賭けるレバレッジが縮小し、相場を押し上げる力も弱まっていることがうかがえる。
現物市場でも買いの強さは薄れている。Glassnodeのデータでは、取引所のネットポジション変化は3月26日にマイナス8万352BTCを記録した後、4月9日にはマイナス3万6221BTCへ縮小した。取引所からの流出規模は半分超減った計算になる。
実際、3月22日から25日にかけてビットコインが6万7860ドルから7万1303ドルへ上昇した局面では、取引所からの流出が強かった。これに対し、足元では同水準の価格帯にあっても、同程度の現物買いは確認されていないという。
目先の重要水準は7万3151ドルから7万3240ドル。このレンジでは、ラウンドボトムのネックラインと0.618フィボナッチ戻しが重なる。日足終値で7万3240ドルを上回れば上抜けが確認され、目標値は約11%高い8万1720ドルになるとみられている。
逆に、7万3151ドルを回復できなければ調整が深まる可能性がある。最初のサポートは7万65ドル。この水準を割り込むと、6万4920ドルが上昇シナリオの崩れを示す水準として意識される。上抜けが不発に終わった場合、ビットコインは当面、ネックライン下でボックス圏の値動きが続く可能性がある。