Samsung Electronicsの2026年1〜3月期決算を読み解く手掛かりが、台湾の販売データから浮かび上がった。Samsung Electronics製メモリを扱う台湾の大手代理店Supreme Electronicsの1〜3月期売上高は前年同期比137%増となり、四半期ベースで過去最高を更新した。
台湾の自由時報などによると、Supreme Electronicsの3月売上高は533億1500万台湾ドル(約16億8000万ドル)だった。月次売上高が500億台湾ドルを超えるのは初めて。前月比では70.7%増、前年同月比では191%増となった。
1〜3月期の累計売上高は1101億6400万台湾ドル(約34億6000万ドル)で、こちらも四半期ベースの過去最高を更新した。前四半期の703億3300万台湾ドルから56.6%増え、前年同期比では137%増だった。
Supreme Electronicsは、台湾と中国でSamsung Electronics製メモリの流通を担う主力代理店だ。取扱製品はDRAMやNANDなどで、売上高の7割超をSamsung Electronicsのメモリ製品が占める。同社の業績は、Samsung Electronicsの台湾向けメモリ出荷動向を映す指標の一つとみられている。
こうした台湾発のデータは、Samsung Electronicsの1〜3月期決算が市場予想を大きく上回った背景を裏付ける材料になりそうだ。Samsung Electronicsは7日、1〜3月期の営業利益が57兆2000億ウォンの速報値だったと発表した。市場では強気予想としてIM証券の45兆3000億ウォンが挙がっていたが、それも約12兆ウォン上回った。
市場では、1〜3月期のDRAM平均販売価格(ASP)が前四半期比60%上昇し、NANDのASPも55%上昇すると見込まれていた。
Supreme Electronicsの売上高急増は、価格上昇に加え、出荷数量そのものも想定以上に伸びた可能性を示している。韓国の輸出統計でも、3月の営業日平均ベースのメモリ半導体輸出額は前年同月比195%増の9億9000万ドルとなっており、方向感は一致する。
TSMCをはじめとする台湾の半導体各社では、高帯域幅メモリ(HBM)のパッケージング需要やAIサーバー向けメモリ需要が集中している。こうした環境を背景に、Samsung Electronicsの台湾向けメモリ出荷も前年から大幅に増えた可能性がある。
Supreme Electronicsは2024年10〜12月期にも、メモリ需給の逼迫と価格上昇を追い風に、1株当たり利益が3.4台湾ドルとなり、3年ぶりの高収益を記録していた。