Solana(SOL)は82ドル近辺でもみ合いが続いている。価格の上値が重い一方、デリバティブ市場では反発を見込むロングの積み上がりが目立つ。オンチェーンデータでも81ドル台に大きな取得コスト帯が確認されており、相場の下値支持として意識されている。
BeInCryptoが9日(現地時間)に伝えたところによると、BybitのSOL・USDT無期限先物市場における清算総額は、ロングが3億879万ドル(約463億円)、ショートが1億2702万ドル(約191億円)だった。相場が弱含むなかでも、ロングの清算額はショートの約2.4倍に達した。
年初からの下落率も大きい。Solanaは年初来で34%下落し、直近30日でも約5%値を下げている。
ただ、市場では今回の調整を下落トレンドの継続ではなく、反発前の値固めとみる向きがある。12時間足チャートで逆ヘッド・アンド・ショルダーの形成が意識されていることが、ロングに傾く地合いを支えているとみられる。
足元では、右肩に当たる領域を形成する値動きが続いている。76.63ドルを上回って推移すれば、このパターンは有効との見方が出ている。
市場では、今回の下落が右肩を完成させる最終調整になる可能性があるとして、押し目を拾う動きもみられる。価格の弱さにもかかわらずロング清算額がショートの2.4倍に達している背景には、こうした反転パターンへの期待がある。
オンチェーンデータも同様の水準を示している。Glassnodeの平均取得単価分布ヒートマップでは、81.16~81.98ドルに最大の供給集中帯が形成されている。この価格帯で取得されたSOLは約1747万枚に上り、右肩の下ヒゲ水準とされる81.67ドルもこのレンジ内に収まる。
このゾーンは、単なるテクニカル上のサポートではなく、保有者の取得コストが集中する下値支持帯と受け止められている。81ドル台で買った投資家の売りが出にくく、下落局面の売り圧力を吸収しやすい水準とみられているためだ。
1747万SOLが右肩の想定レンジに積み上がっていることは、逆ヘッド・アンド・ショルダーの形状に一定の信頼性を与える要因として注目されている。
一方、下方向のリスクも明確だ。78ドル近辺には約1億7500万ドル(約262億円)規模のロング清算が集中している。81.67ドルを12時間足の終値ベースで下回れば、パターンの有効性に対する懐疑が強まる可能性がある。
さらに78.38ドルを割り込めば、強制清算が下落を加速させる恐れがある。76.63ドルを下回った場合、逆ヘッド・アンド・ショルダーは完全に無効になる。
上値の目安としては、まず84.12ドルが初期レジスタンスとされる。12時間足の終値ベースでこの水準を上抜ければ、右肩形成が想定より早く完了し、買いがネックラインに向かい始めたサインになり得るという。
次の重要ゾーンは86.86~88.09ドル。とりわけ88.09ドルを日足終値で上回れば、ブレイクアウト確認の判断材料となり、上値目標は98.47~98.80ドルが意識される。
総じて、足元のSolana相場は81ドル台の取得集中帯による下値支持と、78ドル台に控えるロング清算リスクの間で方向感を探る局面にある。短期的には、88.09ドルを日足終値で明確に上抜けられるかが、上昇転換を見極めるポイントになりそうだ。