ビットコインネットワークで、小規模設備によるソロ採掘の成功例が確認された。CKプールのソロ採掘ソフトを利用した採掘者がブロック944,306の採掘に成功し、計3.128BTC、約22万ドル(約3300万円)の報酬を得た。成功確率は300年に1度級の低水準だったという。
The Blockが9日(現地時間)に報じた。採掘者は新規発行分3.125BTCと手数料0.003BTCを合わせ、計3.128BTCを受け取った。
注目されるのは、採掘に使われたハッシュパワーの小ささだ。CKプールの開発者コン・コリバス氏はSNSで、「約70TH級の設備でソロ採掘に成功した採掘者を祝福する」と投稿。「この規模の採掘者が1日当たりにブロックを見つける確率は約10万分の1で、300年に1度程度の水準だ」と説明した。
70THは、2019年発売のBitmain製「Antminer S17」1台に近い性能とされる。9日時点のビットコインネットワーク全体の推定ハッシュレートは約1.02ZH/sで、この採掘者が占める比率は約0.0000069%にとどまる。数十EH/s規模の大手採掘事業者と比べれば、ごくわずかな水準だ。
CKプールは、一般的なマイニングプールのように報酬を参加者に分配する仕組みではない。複数の採掘者がハッシュパワーを持ち寄って収益を分け合うのではなく、各参加者が実質的に単独でブロック獲得を狙い、成功時に報酬の大半を受け取る方式を採る。専用の自前インフラがなくても参加しやすい半面、成功確率は極めて低い。
今回の事例は、こうした仕組みの特徴を端的に示したものといえる。小規模設備でもネットワーク競争に参加でき、一度成功すればブロック報酬を確保できる。
同様の事例は直近でも確認されている。先週には、CKプールを利用した別のソロ採掘者がブロック943,411の採掘に成功し、約21万ドル(約3150万円)を受け取った。この規模の採掘者が1日当たりに成功する確率は、約2万8000分の1と推定された。
さらに、2025年9月には100年に1度級の確率をくぐり抜けて35万ドル(約5250万円)を得た例があり、同年12月にも82年に1度程度の確率を上回って28万ドル(約4200万円)を確保したケースが報告されている。
近年は、マネージド型サービスやハッシュパワーのレンタルを活用したソロ採掘も増えている。ただ、今回のように超小規模設備でブロック採掘に成功する例は依然としてまれだ。ソロ採掘のネットワーク全体に占める比率は小さいものの、低確率を受け入れて大きな報酬を狙う手法として一定の需要が続いている。