韓国鉄道技術研究院は10日、Lotte Global Logisticsの中部圏メガハブターミナルで、大空間での連続的な避難誘導を目的に開発したスマート避難案内システム「Smart Guide」の実証試験を実施したと発表した。
今回の実証は、国土交通部の国家研究開発事業「物流施設の火災安全管理技術開発」の一環だ。韓国鉄道技術研究院とChoice Technologyが共同開発したSmart Guideを活用した。装置はラック構造物に磁石で容易に取り付けられるという。
Smart Guideは、レーザーダイオードで床面に避難方向を示す矢印を一定間隔で投影し、避難者が進行方向を途切れなく把握できるようにした。
システムは、避難方向表示装置と避難管制システムが無線通信で連携する構成を採用した。低消費電力で動作し、電池交換の頻度を抑えられるよう設計したとしている。
避難方向表示装置には、室内の温湿度や粉じんを計測するセンサーを内蔵し、環境モニタリングや火災検知にも活用できる。AI音声認識機能も備え、「火事だ」という叫び声に反応する機能を搭載した。
研究責任者を務めるイ・ドッキ韓国鉄道技術研究院・鉄道重大事故研究室長は、「Smart Guideは、視認性の高い避難経路を連続的に示せる」とした上で、「物流施設のような大空間で構造が複雑な環境でも迅速な避難を促し、人命被害の低減に寄与する」と述べた。
Lotte Global Logisticsも試験適用事業者として参加し、実証用インフラを提供した。同社関係者は、「自動化設備の導入で作業現場の避難安全への懸念が高まる中、今回の連続型避難経路案内装置が有効な手段になることを期待している」とコメントした。