画像=XFUNDS

米資産運用会社XFUNDSは8日、米株市場の取引時間外にビットコインの値動きを取り込み、通常取引時間中は現金と短期米国債で運用するETF「Nicholas Bitcoin & Treasuries Afterdark ETF」(ティッカー: NGHT)を投入した。ビットコイン関連ETFの競争が激化する中、時間帯ごとに投資対象を切り替える設計で差別化を狙う。

ブロックチェーンメディアThe Block Cryptoが同日報じた。

NGHTは、米国の伝統的な金融市場が閉まった後にビットコインへのエクスポージャーを取り、次の取引日が始まると現金および米国債に資産を振り向ける仕組み。24時間取引されるビットコインと、米株市場の時間外に生じる価格変動に着目した戦略商品となる。

デイビッド・ニコラス最高経営責任者(CEO)は、ビットコインは24時間365日取引されるため、米市場の取引時間外に起きる世界的な値動きの影響が大きくなっていると説明した。こうした市場特性が新ファンド投入の背景にあるという。

XFUNDSによると、同ファンドは米市場の通常取引時間外に発生するビットコインの超過収益機会を狙う。過去の値動きでは、ビットコインの収益の相当部分が夜間に生じる一方、日中は米国株との連動性が強まる傾向が目立つと判断した。このため、通常取引時間中のビットコインへのエクスポージャーを抑え、ボラティリティの管理を図る構造を採用したとしている。

今回の投入は、米国のビットコイン現物ETF市場で競争が再び活発化する局面と重なる。同日にはMorgan Stanleyもビットコイン現物ETF「MSBT」を投入した。手数料は0.14%で、BlackRockやGrayscaleの主要商品を下回る水準に設定した。

市場では、Morgan Stanleyの販売網に注目が集まっている。同社は約1万6000人の財務アドバイザーを抱え、数兆ドル規模の顧客資産にアクセスできる。BloombergのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、MSBTの運用資産が初年度に50億ドル(約7500億円)、上場初日の売買代金が3000万ドル(約45億円)に達する可能性があると予測した。

資金フローにも変化が出ている。米上場のビットコイン現物ETFでは数カ月にわたり大規模な資金流出が続いていたが、足元では純流入が再び拡大している。7日の純流入額は約4億7100万ドル(約706億5000万円)と、直近6週間で最大だった。流入はBlackRockのiShares Bitcoin Trust「IBIT」とFidelityの「FBTC」が主導した。

ビットコイン現物ETF市場では、現物の保有競争にとどまらず、取引時間帯や資産配分の設計まで含めた差別化が進みつつある。夜間のビットコイン収益を狙うNGHTが資金を呼び込めるか、低手数料を打ち出す大手金融機関の商品とどう競うかが今後の焦点となる。

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