Anthropicは、非開発者向けAIエージェントツール「Claude Cowork」の一般提供を開始した。あわせて、RBAC(ロールベースアクセス制御)やMCPの権限制御、利用分析、Zoom連携などの企業向け機能を拡充した。米メディアThe New Stackが9日(現地時間)に報じた。
Claude Coworkは、Pro、Team、Enterpriseの各有料プランで利用できる。
Claudeのデスクトップアプリに含まれるCoworkは、テキスト文書の作成やスプレッドシート業務を含む一連の作業を支援する。Anthropicによると、利用者の中心は開発者ではなく、運用、マーケティング、財務、法務などの部門だ。主な用途も中核業務そのものより、プロジェクトの進捗共有、共同資料の作成、調査業務といった周辺業務に広がっているという。
一般提供に合わせ、Anthropicは企業向け機能も強化した。中心となるのはRBACで、管理者は既存の従業員アカウント管理システムと連携しながら、ユーザーグループを管理できる。
MCPでは、ツールごとに許可する操作を細かく制御できるようにした。例えばGmailコネクターでは、メールの閲覧は許可しつつ、送信は禁止するといった設定が可能になる。あわせて、チームごとの予算設定や、ユーザー別のアクティビティ、スキル利用量、日次・週次・月次のアクティブユーザー数を確認できる利用分析機能も提供する。
TeamとEnterpriseの利用者は、OpenTelemetryを通じて、ツールやスキル、コネクターの利用データを既存の分析基盤に連携できる。さらにZoomのMCPコネクターを追加し、会議の要約、アクションアイテム、文字起こしをCowork上で直接活用できるようにした。
競合各社も同市場への攻勢を強めている。Microsoftは3月に「Copilot Cowork」を投入した。Copilot Coworkは、Claude Coworkと同じClaudeエンジンおよびエージェントハーネスを基盤としつつ、Microsoft 365テナント内のクラウド環境上で動作する。GoogleとOpenAIも、それぞれ「Gemini Agent Mode」と「Operator」を前面に打ち出し、市場開拓を進めている。