ビットコインのイメージ(写真=Reve AI)

ビットコインが2月初旬の上値抵抗線手前で膠着している。米国とイランの停戦を受けて市場のリスク選好は持ち直したものの、暗号資産市場では上昇の勢いが広がらず、今後の相場展開を巡る見方は強弱に分かれている。

CoinDeskによると、9日時点でビットコインは7万1200ドル前後、イーサリアムは2185ドルで推移した。停戦を背景にリスク資産への選好は改善したが、暗号資産相場は明確な上昇トレンドには移行していない。ビットコインは協定世界時(UTC)0時以降に約0.3%上昇し、イーサリアムはほぼ横ばいだった。市場では、足元のレンジ相場が一段高への足掛かりになるのか、それとも下落前の踊り場にとどまるのかを見極めようとしている。

相場見通しはなお割れている。Bloombergのマイク・マクグローン氏は、ビットコインが7万5000ドルを回復できなければ、1万ドルまで下落するリスクがあるとの見方を示した。一方、Fundstratのトム・リー氏は9日、相場はすでに底打ちしたとの認識を示した。もっとも、同氏のファンドは104億ドル(約1兆5600億円)相当のイーサリアムを保有している。

デリバティブ市場では、ビットコイン先物への資金流入が目立った。ビットコイン先物の未決済建玉は週末の69万3000BTCから72万6000BTCへ増加し、1週間ぶりの高水準を付けた。直近24時間の増加率も1%を上回った。24時間累積取引量デルタは2日連続でプラスを維持し、無期限先物の資金調達率(ファンディングレート)も小幅ながらプラス圏にある。

一方、イーサリアム、XRP、Solanaの先物は未決済建玉こそ1~2%増えたものの、累積取引量デルタとファンディングレートはいずれも小幅なマイナスだった。DogecoinやShiba Inuなど主要ミームコインでも、累積取引量デルタはマイナス圏にとどまった。

ボラティリティは低下基調にある。ビットコインとイーサリアムのボラティリティ指数は下落が続いており、10x Researchは週末の物価指標を前に、市場が織り込む変動幅は上下2.5%程度にとどまると指摘した。Deribitでは、ビットコイン、イーサリアムともにプット優位の地合いが残るものの、その強さは1週間前より弱まった。直近24時間で未決済建玉の増加が最も大きかったのは、ビットコインの8万ドルコールで、次いで8万2000ドルコールだった。

アルトコインは銘柄ごとに底堅さを見せた。MANAとAEROはそれぞれ6%上昇し、DeFiトークンのMORPHOとPENDLEもそれぞれ3.7%、2.7%上げた。MANAは未決済建玉が25%増加しており、現物主導というよりレバレッジを伴う買いが目立った。

CoinDesk指数では、CPUSとSCPXCが0.4~0.5%上昇し、この日の上昇率上位となった。CD100はほぼ横ばいだった。市場の関心は、ビットコインが7万5000ドルを上抜けた後、その水準を下値支持線として維持できるかに集まっている。

キーワード

#ビットコイン #イーサリアム #暗号資産 #先物 #オプション #Deribit #CoinDesk #Bloomberg
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.