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Fundstrat共同創業者のトム・リー氏は、イラン停戦を受けて米国株が底入れし、その流れがビットコインやイーサリアムなど暗号資産相場の反発につながる可能性があるとの見方を示した。

CoinDeskが9日(現地時間)に報じたところによると、リー氏はCNBCのインタビューで、S&P500が200日移動平均線の6617を上回れば、上昇基調が一段と鮮明になるとの見方を示した。Eミニ先物は10日午前に6820前後で推移し、この水準をすでに上回った。ビットコインも9日遅くに7万2000ドルを上回り、同じタイミングでS&P500先物は1.9%上昇した。リー氏は、軍事衝突の発生後、株式、金属、暗号資産が同じ地政学要因に連動して反応してきたと指摘した。

リー氏は根拠として2点を挙げた。1つ目は、戦況が悪化した局面でも米株が崩れなかった点だ。先月中旬から4月初旬にかけて原油価格は87ドルから116ドルへ上昇した一方、S&P500は6300から6600へ上昇した。市場は地政学リスクを吸収したとの見方だ。停戦についても、情勢が拡大局面から沈静化へ向かう転換点と位置付ける。実際、株式は1日で2.5%上昇し、原油は15%急落、VIXは20を下回った。

2つ目は、オンチェーン指標だ。ビットコインの実現価格は5万4286ドルで、現物価格を21%下回る。急落局面を除けば、過去のサイクルで底値圏を示してきた水準に近いという。恐怖・強欲指数は直近1カ月、一桁台にとどまり、3月のETF流入は月5万BTC前後を維持した。

イーサリアムには追い風となる材料もある。Ethereum Foundationは先週、7万ETHのステーキング目標を達成した。規模は1億4300万ドル(約215億円)で、売却圧力ではなく利回り確保に資金が向かった形だ。イーサリアム現物ETFは7日に1億2000万ドル(約180億円)の資金流入を記録し、3月中旬以降で最大となった。

今後の焦点は停戦維持の行方だ。イラン議会は9日遅く、停戦条項3件がすでに違反されたと明らかにした。ホルムズ海峡も事実上の閉鎖状態が続いている。原油は9日に15%急落した後、10日には再び2%上昇し、97ドルとなった。停戦が崩れれば、株式と暗号資産は再び安値を試す可能性がある。

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