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Anthropicは、開発中のAIモデル「Claude Mythos Preview」をサイバーセキュリティ用途に限って選定企業へ提供する取り組み「Project Glasswing」を発表した。あわせて、OpenAIやGoogle DeepMindを含む競合各社の参加も歓迎する方針を示した。

4月9日付の報道によると、Anthropicでフロンティア・レッドチームを率いるローガン・グレアム氏は、Project Glasswingについて「あらゆるモデル提供企業が参加できる第三者主導のコンソーシアムへ速やかに移行し得る」と述べた。

OpenAIの参加の可能性を問われたグレアム氏は、「原則として歓迎する」と説明。そのうえで、Project Glasswingが今後どのような形に発展するとしても、OpenAIやGoogle DeepMindなどが参加すべきだとの認識を示した。現在もAnthropicの競合企業がすでに参加しているという。

グレアム氏によると、Project Glasswingの発表後は、企業や各種機関、インフラ管理者から「Claude Mythos Preview」へのアクセス申請が相次いでいる。Anthropicは運営チームの増員も急いでおり、想定を上回る反響があったとしている。

一方で、Anthropicが強力なモデルを一部パートナーにのみ提供しているのではないかとの批判も出ている。これに対しグレアム氏は、参加企業が「Claude Mythos Preview」を利用できるのはセキュリティ業務に限られ、製品開発や研究目的には使えないと反論した。

さらに同氏は、Anthropicが参加各社に対し、自社の利益ではなく、それぞれが担う領域における重要なセキュリティ課題への対応に集中するよう求めたと説明した。

参加企業は「Claude Mythos Preview」をセキュリティ業務にのみ利用できる一方、Anthropic側は用途の制約なく活用できる。グレアム氏は、こうした利用条件の非対称性を認めつつも、高度な社内研究体制を持つ研究開発企業では一般的な運用だと述べた。

また、「Claude Mythos Preview」へのアクセスを制限した理由がサービス提供コストにあるのかとの問いに対しては、「主因ではない」と否定した。そのうえで、「Project Glasswingは収益事業ではない。従業員が取り組んだのは金銭のためではなく、人工知能の安全という使命を直接実践するためだ」と強調した。

Anthropicは、「Claude Mythos Preview」を一般公開する時期については明らかにしていない。グレアム氏は、その前提として、モデルの安全性、認可された利用、許容されない利用の監視という3点について長期的な検証を終える必要があると説明している。

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