Gemini(写真=Shutterstock)

GoogleのGeminiが、世界のAIチャットボット流入シェアで2位に浮上した。ChatGPTがなお首位を維持しているものの、両者の差は縮小しており、市場構図に変化の兆しが見え始めている。

米TechRadarは8日(現地時間)、調査会社StatCounterの2026年3月データを引用し、Geminiの世界AIチャットボット流入シェアが8.65%だったと報じた。短期間で大きく伸び、存在感を高めた格好だ。

一方、ChatGPTのシェアは78.16%で首位を維持した。ただ、直近12カ月でGeminiとの差は着実に縮小しているという。AIチャットボット市場が、ChatGPT中心の一強状態から、複数サービスが競う構図へ移りつつあることを示した。

Geminiの伸びを支えているのは、Googleのプラットフォーム戦略だ。検索エンジンやAndroid、自社の各種サービスにGeminiを組み込み、ユーザーとの接点を広げている。

こうした展開により、Googleが持つ巨大なアカウント基盤とGeminiの利用が自然に結び付き、別のサービスへ移動しなくてもAIを使える環境が広がっているという。

競争の構図にも変化が出ている。ChatGPTが主に独立したサービスとして利用されているのに対し、GeminiはGoogleのOSやサービス全体に組み込まれており、事実上の標準的な選択肢に近い位置を占めつつある。

ユーザーが意識的に選ぶ前からAIに触れる機会が増えることで、競争の前提そのものが変わり始めているとの見方も出ている。

今後の焦点は、Geminiの成長がどこまで続くかだ。現在の拡大ペースが維持されれば、2026年末から2027年初めにかけてシェア差がさらに縮まり、一部指標では逆転の可能性もあると指摘されている。

AIチャットボット市場は、単なるシェア争いを超え、産業構造やユーザー体験そのものを変える局面に入りつつある。Geminiのようにエコシステムを基盤に拡大するサービスが増えれば、ユーザーは特定のプラットフォームを選ぶというより、日常の中で自然にAIと接する場面が増えていくことになりそうだ。

人工知能は単なるツールではなく、生活や業務に深く組み込まれた基盤的な体験として定着していく見通しだ。企業や開発者には、ユーザー体験を軸にした戦略と継続的な技術革新が求められそうだ。

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