Shiba Inuの先物市場で建玉が急増している。24時間で9%超拡大し、短期的な投機需要の持ち直しが鮮明になった。一方、現物市場では取引所への純流入が続いており、上昇局面での売り圧力が相場の重しとなる可能性がある。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が8日に伝えたところによると、Shiba Inuの未決済建玉(OI)は5733万ドルとなった。前日の5224万ドルから9.29%増え、トークンベースでは約9兆8000億SHIBに相当する。7日に付けた週間高値の5422万ドルを上回り、3月24日の5946万ドル以来の高水準となった。先物市場で新規ポジションの積み上がりが進んでいることを示している。
先物市場への資金フローも同様の傾向を示した。直近24時間の流入は1152万ドル、流出は1055万ドルで、純流入は97万3700ドルだった。資金の流入超が続いており、新たな先物ポジションの構築が進んだとみられる。
建玉の急増は、単なる関心の高まりにとどまらず、市場参加者の強気姿勢を映している。先物市場で買いが優勢になれば、現物価格を押し上げる要因になりやすい。実際、Shiba Inuは同期間に4%超上昇し、0.0000060ドル台を回復した。
テクニカル面でも改善の兆しが出ている。Shiba Inuの価格は50日移動平均線を上回り、短期モメンタムを取り戻した。ただ、先物市場への資金流入が続けば上昇余地は広がるものの、これだけで相場のトレンド転換を断定するのは早い。
清算規模も膨らんだ。直近24時間のShiba Inu関連の清算額は10万3060ドルで、このうちロングが6万2920ドル、ショートが4万150ドルだった。同じ期間に暗号資産市場全体では5億9500万ドル相当のポジションが清算され、そのうち4億2500万ドルをショートが占めた。市場全体の反発がデリバティブ市場にも波及した格好だ。
一方、現物市場では逆方向の動きも確認された。Shiba Inuの現物フローは、直近24時間の取引所への流入が789万ドル、流出が737万ドルで、純流入は52万2160ドルだった。保有者がトークンを取引所へ移しており、売却に向かう動きが強まるシグナルと受け止められる。
価格上昇が保有者の安心感につながるというより、利益確定売りを促している可能性もある。先物市場ではリスク選好が戻る一方、現物市場では戻り局面で売りが出やすい構図が浮かぶ。
このため、Shiba Inuの短期的な方向感は、先物市場への資金流入が現物の売り圧力を吸収できるかどうかに左右されそうだ。保有者の売りが強気局面でも続くようなら、上昇トレンドの維持は容易ではない。今後数日間は、現物保有者の動向が相場の方向を見極めるうえで重要な焦点となる。