Shinhan Financialグループのキム・オクドン会長(写真=Shinhan Financialグループ)

Shinhan Financialグループは4月9日、キム・オクドン会長が株主向け書簡を通じ、創業精神を軸とした成長戦略を示したと発表した。AIネイティブ企業への転換、株主還元の前倒し達成、内部統制の強化などを通じ、Shinhan独自の持続可能な成長シナリオを築く方針を打ち出した。

書簡の冒頭でキム会長は、オルテガの著書「大衆の反逆」に言及し、現状に安住しない姿勢を強調した。年初の経営戦略会議では、経営陣とともに革新の方向性について深く議論したという。

2025年の主な成果としては、AI活用の加速に向け、経営陣を対象にした生成AIコンテストの開催や、AX推進の専任組織の新設などを挙げた。これを基盤に、Shinhanを「AI Native Company」へ転換していく考えも示した。

株主還元では、2027年を目標としていた還元率50%を前倒しで達成したと説明した。あわせて、グローバル事業の税引前利益が1兆ウォンを突破したことも明らかにした。

内部統制については、持株会社と銀行で導入していた責任構造図を、証券、ライフ、資産運用などグループ各社に拡大したとした。内部統制の水準を評価・報酬体系に反映し、管理体制を強化した点も強調した。

また、最近の韓国株式市場の上昇要因として商法改正に触れ、市場の信頼形成につながる動きとの認識を示した。米中対立や保護主義の広がりを背景に、韓国企業が戦略的な供給パートナーとして再評価されているとの見方も示した。

こうした流れが今後5~10年続く可能性があるとして、企業にとっては投資拡大と技術競争力の強化につながる機会になると評価した。

Shinhan Financialグループは、これをROE押し上げの好機と位置付け、「生産的金融」を積極的に拡大する方針だ。キム会長は、グループ未来戦略研究所の報告書「住宅価格が安定すれば変わること」に触れ、住宅価格が安定局面に入れば資金が資本市場へ移り、企業向け融資などの生産的金融が新たな成長エンジンになり得ると説明した。

取締役会を中心に議論している「バリューアップ2.0」については、既存計画の成果を点検し、投資家の意見を反映した上で近く公表する予定だとした。

書簡の結びでキム会長は、「国のための銀行は生産的金融によって、信頼される銀行は徹底した内部統制とリスク管理によって、世界的な銀行はグローバル市場での挑戦によって実現される」と述べた。その上で、創業精神を基に一流のShinhanを築いていく考えを示した。

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