ビットコインで、6万〜7万ドル帯に買いが厚く集まっていることが分かった。オンチェーンデータ分析を手掛けるGlassnodeによると、この価格帯で保有されるビットコインは184万5766BTCに達し、流通量の約9.23%を占める。市場では7万ドル近辺が下値支持として意識される可能性がある。
CoinDeskが8日(現地時間)に報じたところによると、GlassnodeはURPD(実現価格分布)を基に、6万〜7万ドル帯で最後にオンチェーン上の移転が行われたビットコインの規模を集計した。
同価格帯の数量は、1月1日時点の100万1491BTCから84万4275BTC増加した計算になる。ビットコイン相場が足元で7万ドルを下回る水準を中心に推移する中、このレンジで取得が大きく進んだことを示している。
Glassnodeは、多くのコインが6万〜7万ドル帯を取得価格として抱えていることで、保有者がそれを下回る水準での売却に慎重になりやすいとみている。このため、7万ドル未満の水準が相場の下支えとして機能する可能性があるという。
URPDは、流通中のビットコインUTXOが最後に移転された価格帯を示す指標だ。各価格帯の棒グラフは、どのレンジにどれだけのビットコインが積み上がっているかを表す。今回の分析では、同一主体の保有分を平均取得価格ベースで集約するエンティティ調整が適用された。
一方、7万〜8万ドル帯では、保有の厚みは相対的に薄かった。この価格帯で最後に移転されたビットコインは約40万BTCにとどまり、6万〜7万ドル帯の半分以下だった。上位レンジに比べ、より低い価格帯で買いが集中していたことがうかがえる。
実際の相場も、こうしたオンチェーン動向と重なる形で推移した。ビットコインは米国とイランの緊張がいったん和らいだ後、再び7万ドルを上回った。直近約5週間は7万ドルを下回る場面が続いたが、伝統的なリスク資産と比べると相対的に底堅さを保った。
中東情勢を背景に国際原油価格が一時1バレル100ドルを超える中、株式などのリスク資産は軟調に推移した。そのなかでビットコインのオンチェーン上の取得集中帯は、今後の値動きを見極めるうえで重要な手掛かりになりつつある。
6万〜7万ドル帯に大きな数量が積み上がる一方、7万〜8万ドル帯の保有は比較的薄い。市場では、ビットコインが7万ドルを回復した後、この水準を安定的に維持できるかに関心が集まりそうだ。