画像=Nongshimの海外法人拠点マップ

Nongshimは4月8日、6月にロシア・モスクワで現地販売法人「Nongshim Rus LLC」を設立すると発表した。成長が続くロシアの即席麺市場を本格開拓するとともに、独立国家共同体(CIS)を含むユーラシア市場展開の拠点とする。

新法人設立は、2025年3月のオランダにおける欧州法人設立以来となる。Nongshimはロシア市場の中でも、200ルーブル以上のプレミアム即席麺分野に照準を合わせる。現地では70〜100ルーブル程度の中低価格帯商品が主力で、価格帯の異なる商品群で差別化を図る考えだ。

設立の背景には、ロシア即席麺市場の高成長がある。市場調査会社Euromonitorによると、同市場は2021年から2030年にかけて年平均10%台で成長し、2030年には約10億5000万ドル(約1575億円)規模に拡大する見通しだ。

同社は、K-POPやドラマをはじめとする韓流ブームを追い風に、韓国産即席麺の需要がロシアで拡大しているとみる。2025年のロシアにおける韓国即席麺の輸入額は5200万ドル(約78億円)で、前年比58%増だった。

ロシア法人はモスクワに設立する。まずは経済力が集中する西部地域を重点的に開拓し、その後は現地企業も活用しながら中部や極東地域へ販路を広げる方針だ。

販路拡大に向けては、X5やMagnitなど全国展開する大手小売チェーンでの取り扱い拡大を進める。地域ごとの有力流通網の開拓も進め、消費者との接点を広げる。あわせて、OzonやWildberriesなどロシア主要ECに公式ブランドストアを開設し、オンライン販売も強化する。

製品は、2026年下期に完成予定の釜山・緑山の輸出専用工場から供給する予定だ。十分な生産能力を背景に、Shin Ramyun、Neoguri、キムチラーメンなど現地で支持の高い商品の供給を拡大する。Shin Ramyun ToombaやShin Ramyunキムチ炒め麺などの新商品投入も迅速に進める方針だ。

現地向けマーケティングも強化する。ロシアの主要フェスティバルに合わせたポップアップストアなどの販促施策を展開するほか、SNSのVKontakteも活用し、オンラインとオフラインを連動させた訴求を進める。

今後は、カザフスタンやウズベキスタンなど、ロシアと経済的な結び付きが強いCIS主要国にも営業網を拡大する。ロシア法人を中央アジア市場開拓の中核ハブとして育成する考えだ。

Nongshim関係者は「ロシアは欧州とアジアを結ぶ要衝で、即席麺消費が急増している魅力的な市場だ。ロシア法人を通じて、ロシアに加えCISでも事業を拡大し、2030年までに法人売上3000万ドル(約45億円)の達成を目指す」とコメントした。

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