SK hynixは4月8日、321層QLC NANDフラッシュを搭載したクライアントSSD(cSSD)「PQC21」の開発を完了し、顧客向け出荷を開始したと発表した。容量は1TBと2TBの2モデルを用意する。
PQC21は、同社として初めて321層NANDとQLC技術を組み合わせた製品だ。QLCは1つのセルに4ビットを記録する方式で、SLC、MLC、TLCに比べて同じ面積でより大きな容量を確保しやすいのが特徴だ。
一方で、QLCは書き込み速度で不利になりやすい。PQC21では、一部セル領域をSLCのように使うSLCキャッシュ技術を採用し、この弱点を補った。
同社は4月から、Dell Technologies向けにPQC21の供給を開始する。Dell Technologiesを皮切りに、グローバルの主要顧客への展開を順次広げる方針だ。
SK hynixは、QLCベースのcSSDで市場シェアの拡大も狙う。市場調査会社IDCによると、世界のcSSD市場に占めるQLC NANDの比率は、2025年の22%から2027年には61%まで拡大する見通しだ。
SK hynixは「今回の321層QLCベースcSSDの供給は、AI PC市場における当社のリーダーシップを示す重要なマイルストーンになる」とコメントした。その上で、「今後も技術力を基盤に高性能NANDソリューション市場をリードしていく」としている。
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