米ITメディアの9to5Macは6日(現地時間)、Appleの「AirPods Max 2」と「AirPods Pro 3」を比較したレビューを掲載し、無線利用では音質や機能の差は想定ほど大きくないと伝えた。価格差を踏まえても、日常利用で体感できる違いは限定的だとしている。
こうした比較に注目が集まったのは、両モデルの機能差が従来より縮まったと受け止められているためだ。両製品はともにH2チップを採用し、アクティブノイズキャンセリング(ANC)、外音取り込み、ボイスアイソレーション、適応型オーディオ、パーソナライズド空間オーディオなどの主要機能を備える。
9to5Macは、機能面ではヘッドホンとイヤホンの違いが、そのまま性能差にはつながりにくいと分析した。
主な違いは装着形状にある。AirPods Max 2はオーバーイヤー型で、大型ドライバーのほか、プレミアム素材、物理ボタン、デジタルクラウンを採用する。連続再生時間は約20時間で、USB-Cによる有線接続時にはロスレスオーディオ再生に対応する点が強みとされた。
一方のAirPods Pro 3はカナル型で、IP57の防水・防じん、心拍数センサー、補聴器および聴覚支援機能、MagSafe対応のワイヤレス充電を備える。ケース込みでは最大30時間利用できるとしている。
注目された音質について9to5Macは、総合的にはAirPods Max 2が優れたヘッドホンだと評価しつつも、AirPods Pro 3もそれにかなり近い水準だったと伝えた。同じ楽曲を同条件で聴き比べたところ、低音、ボーカルの明瞭さ、全体的なリスニング体験に大きな差はなかったという。
外音取り込み機能についても、両製品とも自然に聞こえる仕上がりだと評価した。
ただ、AirPods Max 2の優位性が明確に表れたのは有線接続時だった。USB-Cで接続し、ロスレス音源を再生した場合、ディテールや音の分離感で明確な差が出たとしている。
もっとも、この差はBluetooth接続ではなく、有線で聴くという限られた条件でのものだ。9to5Macは、日常的な利用環境とはやや異なるとも指摘した。
選ぶ際のポイントは、用途と価格になりそうだ。AirPods Pro 3は小型軽量で持ち運びやすく、運動時や日常使いに向くうえ、付加機能も充実している点を強みとした。
これに対しAirPods Max 2は、デザインや装着感、有線ロスレス再生時の音質に強みがある半面、重量、携帯性、価格の負担が弱みとして挙げられた。
9to5Macは「価格が2倍以上違うだけに、音質にも大きな差を期待していたが、実際はそうではなかった」とし、多くのユーザーにとってはAirPods Pro 3がより有力な選択肢になり得ると結論付けた。