Samsung Electronicsのファイル共有機能「Quick Share」で、Apple端末向け共有機能の対象が主要フラッグシップ機に広がる可能性が出てきた。
米ITメディアのPhoneArenaは6日(現地時間)、One UI関連の情報として、次期「One UI 8.5」のベータ版以降、この機能がGalaxy S24/S25シリーズやGalaxy Z Fold7、Galaxy Z Flip7などに搭載される可能性があると報じた。
この機能は、AndroidとiOSの間でファイルをやり取りする際の手間を減らす狙いがある。これまでiPhoneユーザーに写真やファイルをすばやく送るには、メッセージアプリやクラウドリンクを使う必要があったが、Quick ShareにApple端末向けの送信オプションが加われば、共有はより簡単になるとみられる。
One UIの情報を発信してきたタルン・バッツ(Tarun Vats)も、Galaxy S25ラインアップとGalaxy Z Fold7、Galaxy Z Flip7に加え、Galaxy S24シリーズにも近くQuick Shareのアップデートが配信される可能性があると言及したという。内部テストビルド「ZZD1」ですでに動作しているとの情報もある。
PhoneArenaは配信時期について、One UI 8.5ベータ版が早ければ4月9日ごろからGalaxy S25ユーザー向けに提供される可能性があると報じた。一方で、正式版の公開前に追加のベータテストが実施される可能性もあるとしている。
ただ、実際の利用環境はまだ安定していないようだ。最近では、一部のGalaxy S22以降の端末でApple端末向け共有オプションが表示されたとの報告があったものの、正常に動作しないケースや、メニュー自体が表示されないケースも確認されている。
設定画面でオプションを確認できたというユーザーがいる一方、同じ機種でも該当メニューが見当たらないとの声も出ている。
こうしたばらつきの背景には、地域ごとの段階的な展開があるとみられる。Samsung Electronicsは機能公開時、Koreaを皮切りに、欧州、日本、香港、中南米、北米、東南アジア、台湾へ順次拡大すると案内していた。このため、地域によってはまだ機能が有効になっていない可能性がある。
PhoneArenaは、提供対象地域であるにもかかわらずオプションが表示されない場合、Google Play開発者サービスやQuick Shareアプリの更新を試すよう案内している。ただし、これで必ず解消するわけではないとも付け加えた。
Samsung Electronicsによるプラットフォーム間の壁を低くする取り組みを評価する声がある一方、現状のように提供状況にばらつきがあると、ユーザー体験を損なうおそれがあるとの見方もある。iOSとAndroid間のファイル共有の摩擦を減らすには、導入初期から一貫した提供体制が重要になりそうだ。
なお、タルン・バッツはXへの投稿で、次期One UI 8.5ベータ版がGalaxy S25シリーズ、Galaxy Z Fold7、Galaxy S24シリーズにApple端末向け共有機能をもたらすとの見方を示している。