写真=Samsung ElectronicsのDS部門の半導体拠点

Samsung Electronicsの2026年1〜3月期業績は、市場予想を大きく上回った。メモリー価格の急上昇が収益を押し上げ、証券各社の予想レンジ上限も超えた。一方で、増益の大半を半導体が担う構図は一段と鮮明になっており、半導体以外の事業の収益改善が課題として残る。

同社は7日、2026年1〜3月期の連結売上高が133兆ウォン、営業利益が57兆2000億ウォンだったとする速報値を発表した。営業利益率は43%に達した。

速報発表前の証券各社予想は、Hana Securitiesが38兆ウォン、Mirae Asset Securitiesが41兆3000億ウォン、Kiwoom Securitiesが43兆ウォン、iM Securitiesが45兆3000億ウォンだった。今回の実績はこうした予想の上限も上回った。前年同期の6兆6900億ウォンに比べ8.5倍、前四半期の20兆700億ウォンからは185%増となる。

大幅増益の主因はメモリー半導体とみられる。Hana Securitiesは1〜3月期の半導体事業の営業利益を35兆3000億ウォンと試算し、内訳はDRAMが27兆2000億ウォン、NANDが8兆8000億ウォンとしていた。実際の全社営業利益はこの想定を19兆ウォン超上回っており、上振れ分の大半はメモリーが稼いだ可能性が高い。

3月の輸出データもこの見方を裏付ける。3月のメモリー半導体輸出額は1営業日当たり9億9000万ドルで、前年同月比195%増となった。NANDの1営業日当たり輸出額も初めて1億ドルを超えた。

証券各社はこれに先立ち、1〜3月期のDRAM平均販売価格(ASP)が前四半期比60%、NANDのASPが55%上昇すると見込んでいた。実績がこの想定をさらに上回ったことを踏まえると、ASPの上昇幅が予想以上だったか、高帯域幅メモリー(HBM)の構成比拡大による製品ミックス改善が同時に進んだ可能性がある。Hana Securitiesもリポートで「3月も予想を上回る強いメモリー価格環境が続いた」と指摘した。

一方、半導体以外の事業は相対的に低調だったとみられる。MX/ネットワーク(NW)事業の営業利益は1兆8000億ウォン、営業利益率は5%前後と見込まれており、Galaxy S26の新モデル投入効果があったにもかかわらず、前年同期の営業利益率12%を大きく下回った可能性がある。

非メモリーのファウンドリ事業は、赤字幅が前四半期から約4000億ウォン縮小し、マイナス1兆ウォン規模まで改善したと推定されるが、黒字転換には至っていないもようだ。ディスプレー事業も需要の閑散期の影響を受け、営業利益は5000億ウォン規模にとどまったとみられる。

半導体偏重、なお強まる

焦点は、この好調な流れが続くかどうかだ。Samsung Electronicsの年間営業利益に関する従来予想は約230兆ウォンだったが、1〜3月期だけでその約25%を稼いだ計算となり、通期見通しには上振れ余地があるとの見方が出ている。

もっとも、通期業績の上振れが続くかどうかは、半導体以外の事業で収益性を回復できるかに左右される見通しだ。前年10〜12月期は全社営業利益20兆1000億ウォンのうち、半導体を担うDS部門が16兆4000億ウォンと82%を占めた。1〜3月期はこの比率が90%を超えると推定されている。

メモリーの好況が全社業績を押し上げる一方、ファウンドリの黒字転換やMX事業の採算改善が進まなければ、業績構造の偏りは一段と強まる。ファウンドリやSystem LSIなどの非メモリー部門に加え、モバイル・家電事業も前年から低迷が続いている。

Samsung ElectronicsのCFO、パク・スンチョル氏は、2025年通期決算のカンファレンスコールで2026年の事業戦略について、「ファウンドリはプロセス完成度の向上を通じて得た多様な受注拡大の機会を成果につなげる」と説明した。その上で、「System LSIは事業競争力の確保を通じて、全般的な変革を成し遂げる」と述べた。

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