Cointelegraphは6日(現地時間)、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が、ブロックチェーンやステーブルコイン、トークン化を軸とする新たな競合の台頭に言及したと報じた。同行はあわせて、自社ブロックチェーン基盤「Kinexys」の拡大も進めている。
ダイモン氏は年次の株主書簡で、人工知能(AI)やデータ、先端技術を金融業の将来を左右する中核技術と位置付けた。金融サービスは自動化とデータ中心の構造への移行が加速していると説明した。
書簡ではブロックチェーンやデジタル資産を主題には据えなかったが、競争環境の変化に触れる中で、ブロックチェーン基盤の事業者に言及した。ステーブルコインやスマートコントラクト、さまざまな形態のトークン化が、従来の金融機関に対する新たな競合として台頭しているとの認識を示した。
JPモルガンは自社のブロックチェーン事業も拡大している。Kinexysは、既存の仲介機関を介さず、資金をほぼリアルタイムで移転できるネットワークだ。同行はKinexysの1日当たりの取引額を最大100億ドル(約1兆5000億円)まで引き上げる目標を掲げている。
直近では、日本の三菱商事をKinexysの新規顧客として獲得した。導入企業には、カタール国立銀行、Siemens、BlackRockも名を連ねる。JPモルガンはKinexysを単なる送金ネットワークにとどめず、トークン化プラットフォームへと発展させ、プライベートクレジットや不動産市場にも展開する考えだ。
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