XRPは1.31ドル台で推移しており、3月17日以降続く下落平行チャネルの上抜けに苦戦している。短期的にはRSIの強気ダイバージェンスが確認されているものの、1.34~1.35ドルに厚いコスト帯が控えており、当面は1.36ドルを明確に超えられるかが焦点となる。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoによると、XRPは先月いったん1.60ドルまで上昇した後、8時間足では高値を切り下げる展開が続いている。足元では戻り売りに押されやすく、上値の重い展開が続いている。
一方、短期的な反発を示すシグナルも出ている。3月27日から4月2日にかけて価格は安値を更新したが、相対力指数(RSI)は切り上がった。典型的な強気ダイバージェンスで、売りの勢いが鈍りつつある可能性を示している。ただ、この反発がそのままチャネル上抜けにつながるかどうかはなお不透明だ。
上値では、保有コストが集中する価格帯が重荷になっている。オンチェーン分析会社Glassnodeのコストベース分布ヒートマップによると、1.34~1.35ドルには約6億2200万XRPが集中している。この水準で保有する投資家が戻り局面を売却機会とみなせば、上昇は早い段階で失速する可能性がある。
さらに強い抵抗帯として意識されるのが1.45~1.47ドルだ。このレンジには約12億2000万XRPが分布しており、下落チャネル上限にも近い。反発が本格的なチャネル上抜けに発展するには、これら2つの売り圧力帯を売り圧力に阻まれず突破する必要があるとの見方が出ている。
ビットコインとの相関低下も変動要因の一つだ。7日相関係数でみると、XRPとビットコインの相関は0.75で、同期間のイーサリアムの0.94を下回った。相関の低下は強弱両面の材料になり得る。ビットコインが軟調な局面ではXRPがつれ安になりにくい半面、ビットコインが反発してもXRPが同じ強さで追随できない可能性があるためだ。ビットコイン高が追い風となっても、XRP固有の買い材料が弱ければ、独自の抵抗帯を上抜く勢いにはつながりにくいとの解釈もある。
テクニカル面での分岐点として示されているのは1.36ドルだ。XRPは現在、フィボナッチの0レベルに当たる1.36ドルの直下で推移しており、この価格は1.34~1.35ドルの売り圧力帯とも重なる。1.36ドルを上回って8時間足で明確に引ければ、この価格帯が抵抗から支持へ転換したシグナルと受け止められる可能性がある。さらに1.46ドルを8時間足で回復すれば、3月17日の高値である1.60ドルを再び試す展開も視野に入る。
下値の目安としては1.29ドルが短期支持線に挙げられている。この水準に当たるフィボナッチ0.236を割り込むと、強気ダイバージェンスを前提とした反発シナリオが崩れる恐れがある。次の下値水準としては1.21ドル(0.5)と1.17ドル(0.618)が意識されており、とりわけ1.17ドル割れは直近の強気シナリオが大きく後退したサインとみられる。