ビットコイン(BTC)は6万7000ドル前後のもみ合いが続いている。市場では、テクニカル指標の悪化と取引所の板情報を背景に、一段安を警戒する見方が強まっている。
Cointelegraphが5日(現地時間)に伝えたところによると、週末にかけてボラティリティはいったん落ち着いたものの、テクニカル指標と取引所の板情報では下方向への圧力を示すシグナルが同時に確認された。
TradingViewのデータでは、BTC/USDの値動きのレンジが徐々に狭まっている。4時間足ベースのボリンジャーバンドも明確に収縮しており、市場では相場急変の前触れとして警戒感が広がっている。値動きの方向は上放れ、下放れのいずれもあり得るが、足元では下振れへの警戒が優勢だ。
匿名トレーダーの「LP」は弱気の見方を示した。X(旧Twitter)への投稿で、過去のサイクルでは複数回にわたる安値割れによって投げ売りを誘発した後に相場が反転したと指摘。今回はそうした底打ちパターンがまだ十分に確認できていないとして、2月に6万ドルを下回った後に切り返した場面のような下ヒゲを伴う値動きが再び起こる可能性があるとの見方を示した。直近安値の再テストは時間の問題だとも述べている。
相場の方向感が定まらないなかでも、売りは水面下で膨らんでいるとの指摘もある。トレーディングリソースのMaterial Indicatorsで共同創業者を務めるキース・アラン(Keith Alan)は、Binanceの板情報と注文規模別の出来高データを根拠に、もみ合い相場としては異例の売りが出ていると説明した。
アランは、TWAP(時間加重平均価格)を使って売却を分散するボットにも言及したうえで、「垂直のオレンジ色の線は、最小の注文クラスがTWAPボットを通じて1時間に1800万ドルを売却したことを示している」と述べた。
また、クジラは「下落局面で買い、上昇局面で売る」戦略で対応しているとも付け加えた。レンジ相場が続くなか、価格帯ごとに買いと売りがせめぎ合っており、今回のボラティリティのシグナルが最終的にどちらへ放たれるのかに市場の関心が集まっている。