中国の半導体各社が、AI需要の拡大やメモリ不足、米国の輸出規制を追い風に、2025年の売上高を押し上げている。CNBCが3日、こうした動きを報じた。市場では、2026年も成長基調が続くとの見方が出ている。
中国最大のファウンドリーであるSMICの2025年売上高は、前年比16%増の93億ドルとなり、過去最高を更新した。
LSEG集計のアナリスト予想では、SMICの2026年売上高は110億ドルを上回る可能性がある。
Hua Hongも好調だ。第4四半期の売上高は6億5990万ドルと過去最高を記録した。次の四半期についても、6億5000万〜6億6000万ドルを見込んでいる。
NVIDIAの対抗馬を目指すMoore Threadsは、2025年の売上高が前年比231〜247%増の14億5000万〜15億2000万元(約2億0980万ドル)に達する見通しだ。
Albright Stonebridge Groupのパートナー、ポール・トリオロ氏は、米国の輸出規制下でも、EVやAIデータセンター向け需要の拡大を受けて、中国の半導体分野における技術自立が加速したとの見方を示した。
メモリ分野でも中国勢の伸びが目立つ。Bloombergによると、中国の主要メモリメーカーCXMTの2025年売上高は、前年比130%増の550億元(80億ドル)を超えた。
Morningstarのシニア株式アナリスト、フェリックス・リー氏は、中国向けHBM輸出が制限されたことで、CXMTが国内代替として存在感を高めたと指摘した。そのうえで、性能が見劣りするHBM2やHBM2eでも中国市場で需要を集めていると述べた。
HBM2とHBM2eは、Samsung ElectronicsとSK hynixが2016年ごろに生産を始めた技術だ。CXMTは2026年にHBM3の生産に乗り出す見通しとされる。
もっとも、中国の半導体各社は売上高で過去最高を更新する一方、技術面では米国、韓国、欧州、台湾の企業になお後れを取っている。CNBCによると、SMICとHua Hongは輸出規制の影響で、オランダASMLの最先端装置を確保できておらず、先端半導体の量産には至っていないという。