現実資産を裏付けとするトークン化資産(RWA)市場の成長が鈍っている。ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが3日、RWA.xyzのデータをもとに報じたところによると、直近30日間の市場成長率は1.74%にとどまった。資産総額は274億9000万ドルだった。
保有者数は同期間に5.71%増加した。一方、資産総額の伸びはこれを下回っており、新規参加者は増えているものの、市場への資金流入ペースは鈍化している。ここ数カ月に比べ、新たに流入した資金の規模も縮小した。
資産クラス別では、ステーブルコインが減少に転じた。直近30日間では0.07%減となった。ステーブルコインは、トークン化資産市場における主要な資金流入経路の一つとみられてきた。
RWA市場は2024年から2025年初めにかけて急拡大したが、直近数カ月は伸びが緩やかになっている。月間1.74%の成長率は成長が止まったことを意味する水準ではないが、2024年に記録した3桁成長と比べれば、減速傾向は明らかだ。
それでも中長期では拡大基調を維持している。資産総額は2024年初めの50億ドル未満から、足元では280億ドル近い規模まで拡大した。
BeInCryptoは、RWA市場が高成長局面を経て正常化の段階に入りつつあるとの見方を示した。今回の減速が一時的な調整にとどまるのか、それともより長期的なトレンドの始まりとなるのかは、今後数カ月の市場データが左右するとしている。
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