CJ Foodvilleは3日、2025年の連結売上高が1兆208億ウォン(約1122億円)となり、前年比約12%増加したと発表した。売上高が1兆ウォンを超えるのは2018年以降で7年ぶり。ベーカリー事業と国内外食事業が伸びた。一方、営業利益は501億ウォン(約55億円)と同10%減少した。
同社は、売上高の拡大について、国内外食事業とグローバルベーカリー事業の成長が寄与したと説明した。一方で、営業利益は米国工場への投資拡大に加え、国内での原材料調達コスト上昇が響いたとしている。2025年は米国工場の稼働準備や現地人材の採用拡大など、先行投資を進めたという。
事業別では、「Tous Les Jours」を展開するベーカリー事業が全社業績をけん引した。米国を中心に海外事業が好調だった。
米国、インドネシア、ベトナムに現地法人を持つ同社の海外法人売上高は計2782億ウォン(約306億円)で、前年比約31%増加した。
このうち米国法人の売上高は1946億ウォン(約214億円)で、前年比約42%増だった。同社は、前年末に完成した米国工場の稼働により現地生産体制を整えた。これを足場に出店拡大を加速し、成長基調を維持する方針だ。
Tous Les Joursは前年末、米ジョージア州ホール郡ゲインズビルに現地工場を完成させた。冷凍生地やケーキなどを年間最大1億個生産できる。
同社は、米国内の加盟店への安定供給を進めるとともに、物流効率の改善や関税負担の軽減を通じて、価格競争力の向上につなげたとしている。
北米市場では今後も、専門人材の確保やインフラ整備、ブランディング強化を進め、成長加速と店舗網の拡大を目指す。
アジア市場では、インドネシア法人の売上高が537億ウォン(約59億円)で前年比10%増、ベトナム法人は298億ウォン(約33億円)で同18%増だった。モンゴル、シンガポール、マレーシアなど、マスターフランチャイズ(MF)方式で進出した国でも成長傾向が続いているという。
国内外食事業の売上高も前年比約12%増加した。「VIPS」は年末の繁忙期に売上を伸ばし、国内外食事業の業績改善に寄与した。現在の店舗数は全国35店。
同社によると、VIPSはプライベート個室や法人向け会員制度などを通じ、利用シーンに応じた空間づくりを進め、ブランドロイヤルティの向上を図っている。
会員指標も伸びた。「VIPS MANIA」の会員数は前年比22%増加し、最上位ランクの「MANIA FIRST」は創設した2023年比で約3倍に増えた。「VIPS FRIENDS」の会員数も前年比約33%増加した。
また、イタリアンビストロブランド「OllipéPé」などのカジュアルダイニングレストラン(CDR)事業についても、同社は市場への定着が進んでいるとみている。
CJ Foodvilleの関係者はCDR事業について、「市場環境と顧客ニーズをきめ細かく反映した運営施策を継続的に模索していく」としたうえで、「合理的な価格帯をベースに、空間、サービス、メニュー全般で差別化したプレミアムなダイニング体験を提供し、外食文化の強化につなげたい」と述べた。