写真=IBM

IBMとArmは、IBM ZやLinuxONEなどのエンタープライズシステム上でArmベースのソフトウェアを動かすための戦略提携を進める。The Registerが現地時間2日に報じた。AIやデータ集約型ワークロードの拡大を見据えた取り組みとなる。

両社は、異なるアーキテクチャの共存を視野に入れ、協業を進める。IBM ZとLinuxONEが持つ安定性、セキュリティ、拡張性に、Armの高い電力効率と広範なソフトウェアエコシステムを組み合わせる狙いだ。

協業は主に3つの分野で進める。まず、仮想化技術を活用し、Armベースのソフトウェア環境をIBMのエンタープライズコンピューティング基盤上で稼働できるようにする。

あわせて、AIやデータ集約型アプリケーションを含むワークロードについて、性能と効率の要件に対応しやすくする。さらに、プラットフォームをまたいで利用できる共通技術レイヤーを整備し、アプリケーションの配布や管理の柔軟性を高める方針だ。

IBM Z・LinuxONEの最高製品責任者(CPO)、ティナ・タルクィニオ氏は「ソフトウェアの選択肢を広げ、システム性能を高めながら、顧客が求める安定性とセキュリティを維持することが目標だ」と述べた。

ArmでクラウドAI部門のバイスプレジデントを務めるモハメド・アワド氏は「Armのソフトウェアエコシステムは、多様な環境でAIワークロードを動かせるようにしてきた。IBMとの協業によって、これをミッションクリティカルなエンタープライズ環境にも広げていく」と語った。

Moor Insights & Strategyのシニアアナリスト、パトリック・ムーアヘッド氏は「Armはハイパースケーラー環境で、OSからアプリケーションまで幅広いスタックを備えている。OSを除けば、多くのレイヤーはメインフレームでも動かせる可能性がある」と指摘した。その上で「Armはデータセンター分野で大きく伸びており、IBMのメインフレーム顧客が利用できるソフトウェアは大幅に増えるだろう」との見方を示した。

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