Boxは2日(現地時間)、AIエージェント「Box Agent」をEnterprise PlusおよびEnterprise Advancedの顧客向けに正式提供したと発表した。自然言語の指示で社内コンテンツを検索・分析し、文書生成まで行えるのが特徴で、既存のセキュリティやアクセス権限の枠内で利用できる。
Box Agentは、企業内のファイルを対象に、自然言語による指示から必要な情報を探し出し、分析結果をまとめたうえで成果物を生成する。基盤モデルにはOpenAI、Anthropic、Googleのモデルを採用した。
共同創業者兼CEOのアーロン・レヴィ氏は、「AIは、組織固有の文脈を理解してこそ真価を発揮する。その文脈は契約書や研究資料、財務文書の中にある」とコメントした。
同社によると、Box Agentは複数段階にわたる業務を一連の流れで処理できる。自然言語クエリを解釈し、関連ファイルを特定したうえで必要な情報を抽出し、構造化された成果物として出力する仕組みだ。
出力形式は、Box Notesのほか、Word、PDF、Excelスプレッドシート、PowerPoint資料に対応する。
想定する活用領域は部門横断に及ぶ。法務部門では契約書を標準プレイブックと照合でき、調達部門では大量の請求書処理に対応する。営業部門では提案依頼書(RFP)への回答作成を自動化し、マーケティング部門では既存のブランドガイドラインに沿ったコンテンツ草案を作成できるとしている。
また、Box Agentはユーザーごとのアクセス権限に応じて動作する設計を採用した。利用者がアクセスできるのは権限を持つファイルに限られ、顧客データは外部の大規模言語モデル(LLM)の学習には使われないと同社は強調した。
あわせて「Box AI Studio」も更新した。管理者は、特定の業務ルールやデータセットに合わせてカスタムエージェントを構成できるようになった。
Enterprise Advancedでは、高度な推論機能を備えた「Pro Mode」と、1つのプロンプトで大容量コンテンツを処理する「Expanded Mode」も利用できる。