Chainlink(LINK)で、Binanceからの大口出金が増加している。一方で価格は月足で7カ月連続の下落となっており、足元でも弱含みの展開が続いている。ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが2日、こうした市場動向を伝えた。
オンチェーン分析企業CryptoQuantのアナリスト、ダークポストによると、Binanceにおける「上位10件の大口出金取引」は1日ベースで2度急増し、いずれも単一取引の規模は8000LINKを上回った。1日当たり平均の出金規模も、2月中旬の約2000LINKから足元では約2600LINKに拡大したという。
ダークポストは、アルトコイン市場全体が軟調ななかでChainlinkの大口出金が増えている点について、一部の大口保有者の関心拡大を示す可能性があると分析した。ただ、今回の調整局面の初期にも同様の買い集めの動きはみられたが、当時は相場の流れを反転させるには至らなかったとも指摘している。
保有動向を示す別のオンチェーン指標でも、1000LINK超を保有するウォレット数は2万5420件に増加し、2025年12月初旬以来の高水準となった。LINKは2月初旬以降、おおむね9〜10ドルのレンジで推移してきたが、足元では8.5ドル前後で取引されている。4月初めの下落率は約2.3%となっている。
機関投資家マネーの流れは強弱が入り交じる。SoSoValueの集計によると、GrayscaleとBitwiseのChainlink現物ETFは上場以来、純流出は確認されておらず、累計流入額は9800万ドルを超えた。一方、月間流入額は昨年12月の5900万ドル超から、3月には約1080万ドルへと縮小。資金流入がゼロの日も複数回あった。
大口出金の増加や保有ウォレット数の拡大など、蓄積を示すシグナルは一部で確認されている。ただ、価格動向と資金流入の勢いを踏まえると、現時点で明確な反発局面入りを示す材料はなお限られている。