Ethereum(ETH)が上値の重い展開となっている。日足終値で2150~2400ドルのレンジを明確に上抜けできなければ、年初来安値の1736ドルを再び試す可能性があると、Cointelegraphが2日(現地時間)に報じた。
ETHは直近2カ月、2150ドル近辺で7回にわたり上値を抑えられてきた。日足では高値・安値を切り上げる動きが続いているものの、2150ドル前後が戻りの上値を抑える水準として意識されている。
下値では、上昇トレンドラインを維持できるかが焦点となる。これを割り込んだ場合、まず1900ドル近辺が次の下値めどとして意識される。この水準は3月第1週に流動性が集まっていた価格帯で、さらに下抜ければ地合いが一段と弱含み、年初来安値の1736ドルまで下落余地が広がる可能性がある。1800ドル割れのリスクも指摘されている。
先物市場では売り圧力も強まっている。データによると、先物のショートポジションは10億ドル(約1500億円)を超えた。清算ヒートマップでは1845~2255ドルの価格帯に清算が集中しており、1845ドルには約24億ドル(約3600億円)のロング清算、2255ドルには約17億ドル(約2550億円)のショート清算が積み上がっている。一方、相場が軟調に推移するなかでも、ショートポジションの増加は限定的だった。
こうした先物の売りは、ドナルド・トランプ米大統領の発言後に加速したとの見方がある。トランプ大統領は軍事行動が4月末まで続く可能性に言及し、イランの発電所を標的とした攻撃の可能性も警告した。オンチェーンアナリストのダークポストは、BinanceでのETH先物の売り取引量が1時間で10億ドル増加したと明らかにした。
もっとも、ETHが2150ドルを回復したうえで上昇基調を維持できれば、2400ドルまでの上値抵抗は相対的に大きくないとの見方もある。さらに2400ドルを突破した場合は、直近6カ月で取引の厚みが限られていた2800ドル近辺が次の目標帯として意識される。
市場では当面、2150ドルを終値ベースで回復できるかが短期的な方向感を左右する重要な分岐点になるとの見方が多い。過去2カ月にわたり同水準で繰り返し上値を抑えられてきただけに、終値で明確に突破できなければ反転シグナルとは受け止めにくい。逆にこのレンジを安定的に上抜ければ、上値の重しが和らぎ、投資家心理の改善につながる可能性がある。