ビットコイン現物ETFは4月1日、合計1億7373万ドルの純流出となり、第2四半期は資金流出で幕を開けた。主力ETFから資金が流出する一方、手数料の低い商品には資金が流入しており、投資マネーの選別が鮮明になっている。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが2日に報じた。四半期末直後の今回の流出は、第1四半期に約5億ドル規模で短期売買が活発だった流れを引き継いだ形だ。一方で、3月にはビットコイン関連ファンドに13億2000万ドルが流入していた。
4月1日の流出は主力ETFに集中した。BlackRockのiShares Bitcoin Trust(IBIT)から8652万ドル、FidelityのWise Origin Bitcoin Fund(FBTC)から7864万ドルがそれぞれ流出した。Grayscale Bitcoin Trust(GBTC)も1326万ドルの純流出だった。
これに対し、Grayscaleの低コスト版であるBitcoin Mini Trust(BTC)には同日、1025万ドルが純流入した。経費率は0.15%で、ビットコイン現物ETFでは最低水準という。
イーサリアム現物ETFも同日に710万ドルの純流出となった。純資産総額は122億1000万ドルで、イーサリアムの時価総額の約4.72%に相当する。
銘柄ごとの動きは分かれた。Grayscale Ethereum Trust ETF(ETHE)は1742万ドルの純流入で当日の流入額トップとなった一方、BlackRockのiShares Ethereum Trust(ETHA)は3226万ドルの純流出となった。なお、ETHEの経費率は2.50%だ。
イーサリアム現物ETFは第1四半期累計で7億6900万ドルの純流出となり、上場以来で最も低調な四半期となった。ビットコインも同期間に約22%下落し、2018年以降で最悪の第1四半期となった。
第1四半期は、インフレの長期化に加え、米連邦準備制度理事会(Fed)の慎重な金融政策、さらに米国とイランの対立に伴う地政学リスクが、リスク資産への投資家心理を圧迫した。
第2四半期の入りでも、ビットコインとイーサリアムの現物ETFでは資金流出が続いている。市場では主力ETFを中心とした利益確定売りが出る一方、コスト負担の小さい商品へ資金を振り向ける動きも出ている。マクロ環境を巡る不透明感と地政学的緊張が続く限り、ETFの資金フローは市場全体の投資家心理を映す重要な指標となりそうだ。