3月の金価格は月間で大幅安となった。写真はイメージ(Shutterstock)

金価格は2026年3月に11%超下落し、8カ月連続で続いていた上昇基調が途切れた。市場では、4月に入って見られる持ち直しが一時的な反発にとどまるのか、それとも本格的な反転につながるのかに関心が集まっている。

ブロックチェーン系メディアのBeInCryptoが1日(現地時間)に報じたところによると、金は2月末の米国とイスラエルによるイラン空爆を受け、ホルムズ海峡封鎖への警戒から原油価格が急騰した後も軟調な推移が続いた。

経済学者のピター・シフ氏は、3月について「2008年以降で金にとって最悪の月だった」と指摘した。Sprott Moneyは下落要因として、エネルギー価格の上昇が今後数カ月の米連邦準備制度理事会(Fed)の利上げ観測につながるとの見方が広がった点を挙げた。

もっとも、4月に入ってからは小幅ながら反発の動きも出ている。金価格は1オンス4700ドル(約70万5000円)近辺まで持ち直した。シフ氏は3月23日の安値を底とみており、4月は1980年以降で最も強い月になる可能性があるとの見方を示した。

Sprott Moneyも、相場は先週末にいったんピークアウトした可能性があるとし、再上昇の余地に言及した。

一方、金融分析プラットフォームのKobeissi Letterは、VanEck Gold Miners ETF(GDX)の構成銘柄の95%が弱気相場入りしたと分析した。直近4週間でこのシグナルは850%急増し、同期間に金鉱株は25%下落、2023年以降で初めて弱気相場入りしたという。

Kobeissi Letterは、同様のシグナルが2023年末にも確認され、その後346%超のラリーにつながったと説明した。

3月の急落で金価格は短期的な弱さを露呈したが、市場では長期トレンドの崩れではなく、過熱感の調整局面にすぎないとの見方もある。金鉱株全体が弱気相場入りした後に過去と似た反発シグナルが出ていることから、4月相場が反転の起点となるかが注目点となっている。

焦点は、足元の戻りがテクニカルな自律反発にとどまるのか、それとも3月急落後のトレンド転換につながるのかだ。金と金鉱株がそろって持ち直せば悲観論は和らぐ可能性がある半面、原油価格や金利見通しが再び不安定化すれば、相場の変動が一段と大きくなるリスクも残る。

シフ氏によると、金は3月23日の安値から1週間余りで約15%上昇し、四半期ベースでは約7%高で終えた。それでも3月は2008年以降で最悪の月だったとしており、4月が1980年以降で最良の月となる可能性があるとみている。

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