ChatGPTの回答を調整する一言プロンプト5例を紹介した。写真=Shutterstock

TechRadarは1日(現地時間)、ChatGPTに短い指示を添えるだけで、回答の文体や構成、要約の仕方を調整できる活用法を紹介した。複雑なプロンプトを長く書かなくても、冗長な表現を減らし、必要な形に答えを整えやすくなるという。

代表例として挙げられたのが、「5歳に説明するように」という指示だ。難しい概念を子どもにも分かる水準までかみ砕いて説明させたいときに使う。例えば、住宅保険の文書について「実際の現金価値と再調達費用の違いは何か」と尋ねる前にこの一言を加えると、法律や制度寄りの言い回しではなく、平易な説明に整理されやすいという。

「長すぎて読めない」も、長文を手早く要約したい場面で有効な一言として紹介された。この表現の後に長いテキストを貼り付けるだけで、追加の説明がなくても要点をまとめた回答を得やすい。前置きの長いレシピ記事やサブスクリプションの解約ポリシー、長く続いたグループチャットの内容整理などで使えるとしている。

実際にイベント案内文にこの指示を使った例では、内容を5項目まで圧縮したうえで、「少し早めに到着し、スマートフォンですぐチケットを表示できるようにする」といった実用的なレベルまで整理されたという。

このほか、「専門用語」という指示は、文章を必要以上に堅い業務文書調へ寄せる用途で使われる。一方で、「人間らしく」といった方向の指示は、硬すぎたり攻撃的に響いたりする表現を、より自然な言い回しに整えたいときに役立つ。弔意を伝える文章のように繊細さが求められる場面では、陳腐な表現や過度に形式張った文体を避けるのに有効だとしている。

記事では、物理学者リチャード・ファインマンの名前を冠した「ファインマン技法」にも触れている。複雑な概念を簡単な言葉で説明し、理解が不十分な点を洗い出す手法として知られるもので、「何かを簡単に説明できないなら、きちんと理解していない」という趣旨の考え方でも知られる。

使い方は、「ファインマン技法を使ってこれを教えてください」と入力し、その後に学びたいテーマを続ける形だ。するとChatGPTは、概念を簡潔に説明し、理解が浅い部分を指摘したうえで、さらに分かりやすい表現に言い換えながら回答を組み立てる。クイズを出させたり、誤りを説明し直させたりする使い方もでき、音楽理論や経済学のように反復確認が必要な学習に向くという。

こうした短い指示は、長いプロンプトを書かなくても、回答の形式や難易度、文体を素早く切り替えられる点で有効とされる。ただ、同じ表現でも質問の文脈や入力情報によって結果は変わり得る。このため、狙い通りの答えを得るには、一言の指示に加えて具体的な質問を組み合わせるほうが効果的な場合もある。

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