Appleは、マルウェア「DarkSword」への対策として、iOS 18向けのセキュリティパッチを提供した。米TechRadarが報じた。発表は4月1日(現地時間)に行われた。
今回の対応は、iOS 26.3で提供された修正をiOS 18にも展開するバックポートだ。これにより、端末の制約でiOS 26へ更新できないユーザーだけでなく、更新を見送ってiOS 18を使い続けているユーザーも、同じ脆弱性修正を受けられるようになった。
TechRadarは、バックポートについて、新しいシステム向けの修正を旧バージョンでも利用可能にする対応だと説明している。AppleはこれまでにもiOS 18向けにDarkSword関連の修正を提供していたが、当時はiOS 26と互換性のないハードウェアに限っていたという。今回は、iOS 26に対応する端末であっても、iOS 18にとどまっている場合は同じパッチを適用できるようにした。
更新は、iPhoneの「設定」アプリから「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進み、配信済みの更新を確認したうえで「今すぐアップデート」を選択すればよい。
DarkSwordの危険性は高い。TechRadarは同マルウェアを、一般的なマルウェアというより、多機能な脆弱性悪用ツールキットと位置付けている。攻撃者は端末内のファイル、写真、メッセージ、位置情報に加え、マイクやカメラにもアクセスできる可能性があるとされ、被害はアカウント侵害にとどまらず、深刻なプライバシー侵害に発展しかねない。実際に、スパイ活動から暗号資産詐欺まで悪用された事例が報告されている。
一方で、Appleの対応の遅れを指摘する声も出ている。iOS 26向けには比較的早い段階でパッチを提供したものの、iOS 18の全利用者に同等の修正が行き渡るまでには時間を要したためだ。OS更新を望まないユーザーや、OS変更に伴うアプリ互換性の問題を懸念するユーザーも少なくない中、最新版を優先するパッチ提供方針が、結果としてセキュリティ上の空白を生む可能性があるとの見方も示されている。