Ethereum 写真=Shutterstock

Ethereum(ETH)は2100ドル台で推移しているが、12時間足チャートではヘッド・アンド・ショルダー形成が意識されており、約20%の下落余地が警戒されている。ETFの資金フローやオンチェーン需要の鈍化も重なり、機関投資家の資金がBitcoin(BTC)に向かっている構図が鮮明になってきた。

ブロックチェーンメディアのBeInCryptoは1日、こうしたテクニカル面に加え、ETFを通じた資金動向やオンチェーン指標の弱さが、EthereumよりBitcoinを選好する流れにつながっていると報じた。

足元で目立つのは、価格動向と資金フローの乖離だ。Ethereumは直近30日で7%上昇した一方、Bitcoinの上昇率は2.7%にとどまった。それでも3月の資金流入はBitcoinに集中した。

3月のBitcoin現物ETFへの純流入額は13億2000万ドル。これに対し、Ethereum ETFは純流出が続いた。BeInCryptoは、同じマクロ環境と地政学リスクの下でも、機関投資家はBitcoinを買い、Ethereumを売る動きが続いたと指摘した。

SoSoValueの集計によると、Ethereum ETFの3月の純流出額は4601万ドル(約69億円)。2月の3億6987万ドル、1月の3億5320万ドルと比べると流出幅は大きく縮小したものの、2025年11月以降、5カ月連続の純流出となった。

BeInCryptoは、Ethereumの価格が上昇した月でもETFの資金フローがプラスに転じなかった点を重視している。相場が持ち直しても、機関マネーの呼び込みにはつながらなかったという見方だ。

オンチェーン指標でも同様の弱さが確認された。Glassnodeの「hodler net position change」によると、155日以上保有するアドレスによる保有増加分(30日ローリング)は3月21日に54万3169ETHでピークを付けた後、3月31日には10万9678ETHまで低下した。約10日間でおよそ80%減少した計算になる。

BeInCryptoは、中長期保有者が3月中旬までは買い増しを続けていたものの、月末にかけての約10日間で買いのペースを大きく落としたと分析した。

ETF経由の資金流入と長期保有者の買いが同時に弱まれば、価格を支える需要基盤は薄くなる。BeInCryptoは、機関マネーの流出と長期保有者の買い控えが重なれば、Ethereumの下値支持が弱まりやすいとみている。

テクニカル面では、2月末以降の値動きでヘッド・アンド・ショルダーが形成されつつある。「ヘッド」に当たる高値は2380ドルで、足元の価格は「右肩」に相当する2100ドル台にとどまっている。ネックラインを基準にした下落率は19.32%で、下値目標は1570ドルとされた。現時点ではネックライン割れは確認されていない。

短期的には、12時間足の20期間と50期間の指数平滑移動平均線(EMA)がそれぞれ2070ドル、2080ドルに位置する。2070ドルを下回れば、2010ドル、さらにネックラインの1950ドルまで下落余地が広がる可能性があるという。

さらに1950ドルを割り込んだ場合は、1840ドル(0.618)が中間的なサポートとして意識される。売り圧力が一段と強まれば、1400ドルが拡張的な下値目標になるとした。一方、12時間足の終値が2120ドルを上回れば下落進行はいったん鈍る可能性があるが、パターンの無効化には2380ドルの上抜けが条件となる。

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