写真=Nebius

米クラウド企業Nebiusは、フィンランドに最大310メガワット(MW)規模のAIデータセンターを新設する計画を明らかにした。稼働すれば、欧州最大級の施設の一つになるとしている。

米CNBCが3月31日(現地時間)に報じたところによると、新施設の建設地はフィンランド南東部のラッペーンランタ。Nebiusは2027年から、顧客向けサービスの提供を段階的に始める予定だ。

Nebiusの最高経営責任者(CEO)、アーカディ・ボロージュ氏は声明で、フィンランドで数年にわたって事業基盤の構築を進めてきたとしたうえで、今回の計画によって同国でのプレゼンスをさらに高められるとの考えを示した。ラッペーンランタ拠点については、同社のグローバルAIインフラ戦略の重要な一角を担い、設備拡張目標の達成にも寄与すると位置付けた。

欧州では、AIインフラを巡る大型投資が相次いでいる。フランスのAIスタートアップMistralは、パリ近郊でのデータセンター運営に向け、8億3000万ドルのデットファイナンスを確保したと公表した。これに先立つ2月には、スウェーデンでデータセンターとコンピューティング能力を整備する12億ユーロ規模の計画も明らかにしている。

英国のスタートアップNscaleも今月上旬、企業価値146億ドルで20億ドルを調達し、英国を含む欧州と米国でAIデータセンターを開発する計画を発表した。2025年には、MGX、フランス公的投資銀行Bpifrance、Mistral、NVIDIAが、フランスで1.4ギガワット(GW)規模のAIキャンパスを推進すると公表。Brookfieldも、スウェーデンのAIデータセンターに最大99億ドルを投じる方針を示している。

もっとも、欧州でAIコンピューティング関連投資が急増する一方、インフラ整備にはなお課題が残る。欧州のエネルギー価格は米国より高く、各プロジェクトでは送電網への接続や代替エネルギー源の確保もハードルとなっているためだ。

オランダに本社を置き、米国市場に上場するNebiusは、こうした流れの中で欧州の主要なAIコンピューティング向けネオクラウド企業として存在感を高めている。同社は年末までに、契約済みコンピューティング容量を3GW超に拡大する目標を掲げており、株価は時間外取引で約2.4%上昇した。

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