食事の多様性より、摂取カロリーと食事内容の一貫性が減量に関係する可能性が示された。写真=Shutterstock

過体重・肥満の成人を対象にした研究で、食事の多様性よりも、1日の摂取カロリーを安定させ、似たメニューを繰り返すほうが、より大きな減量につながる可能性が示された。週末に平日より多く食べていた参加者でも、減量幅が大きい傾向が確認された。

Medical News Todayは3月30日(現地時間)、行動ベースの減量プログラムに参加した成人の食事記録を分析した研究を取り上げ、減量成果には「食事の多様性」より「食事の一貫性」がより強く関係していたと報じた。

研究チームは、平均年齢約53歳の過体重・肥満の成人112人について、モバイルアプリに記録された食事日誌と体重データを分析した。分析では、日ごとの摂取カロリーの変動幅と、1週間の中で同じ食品や食事をどの程度繰り返していたかを調べた。

その結果、摂取カロリーの変動幅が小さい参加者ほど、減量率が高い傾向がみられた。研究を主導したオレゴン研究所のシャーロット・ヘイガーマン研究員によると、1日の摂取量の変動が100キロカロリー増えるごとに、研究期間中の体重減少率は約0.6ポイント低下する傾向が確認されたという。

ヘイガーマン氏は、毎日ほぼ同じ1800キロカロリーを摂取する人は、平均値から上下100キロカロリー程度変動する人に比べ、研究期間中に体重を約0.6%多く減らすと見込まれると説明した。変動幅が500キロカロリー程度まで広がると、その差は約3%になるとしている。

食事内容の反復性でも同様の傾向が出た。1週間に食べた食品の50%超を繰り返していた参加者の平均減量率は5.9%だったのに対し、より多様な食事を続けた参加者は4.3%にとどまった。

研究チームは、食事の選択肢を絞り込み、日々の食事をルーティン化したことが、減量成果の改善につながった可能性があるとみている。

週末の摂取量に関する結果も目を引く。週末に平日より多くのカロリーを摂取していた参加者のほうが、むしろ減量幅は大きい傾向にあった。

ヘイガーマン氏は、減量中の退屈を避けるために多様な食品を取り入れ、週末にはチートデイを設けるという考え方が一般的だとしたうえで、一貫した食行動が習慣化を促すとする既存研究との違いに着目し、今回の検証を進めたと説明した。

専門家の間では、記録そのものが一貫した行動の形成に役立つ可能性も指摘されている。Medical News Todayの取材に対し、プロビデンス・セントジョンズ・ヘルスセンターの家庭医学専門医、デイビッド・カトラー氏は、食事日誌の作成や食事選択肢の絞り込み、摂取カロリーの一貫性が減量成功を後押しすることは、研究によって裏付けられつつあると話した。

一方で、管理栄養士のモニク・リチャード氏は、毎日同じ食事を目指すよりも、多様性を内包した食事パターンを組み立てることが重要だと強調した。

今回の研究は、減量において食事の多様性よりも、摂取カロリーと食事パターンの一貫性が重要な要素になり得ることを示唆している。ただ、同じ食事の繰り返しを万能策とみなすべきではないとの指摘もある。栄養バランスを損なわない範囲で、自分に合った持続可能な食習慣をどう設計するかが引き続き問われそうだ。

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