XRP Ledger(XRPL)のイメージ写真=Shutterstock

XRP Ledger(XRPL)のバリデーターであるベット氏は、XRPと国際銀行間通信協会(SWIFT)が補完関係にあるとの見方に否定的な姿勢を示した。ブロックチェーン基盤の送金ネットワークは、従来の金融インフラを使わずにメッセージ送信と決済を一体で処理できるとし、SWIFTの代替となる可能性を強調している。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、ベット氏は3月31日(現地時間)、「SWIFTはXRPを使っていない。さらに重要なのは、XRPが機能するのにSWIFTは必要ないという点だ」と述べた。

同氏は、ブロックチェーンが既存の金融インフラを迂回できる点に注目する。銀行や金融機関がレガシーな仕組みを段階的に改修するよりも、メッセージ送信と決済を単一のプロセスで完結できるブロックチェーン基盤を採用する可能性が高い、という見立てだ。

同氏が挙げた論点は、「メッセージ送信」と「決済」が分かれている現在の構造にある。SWIFTは国際送金において金融機関間のメッセージ送信を担う一方、資金そのものを移動させる仕組みではない。このため実際の送金には別の手続きが必要になり、処理の遅れやコスト増、中継先の増加につながりやすいと説明した。

これに対し、XRPLのようなブロックチェーンネットワークでは、1件の取引の中でメッセージ送信と決済を同時に実行できるという。金融機関がより速く、効率的な国際送金手段を求める中で、こうした構造が優位性になるとの見方を示した。

ベット氏はまた、SWIFT自身もブロックチェーン技術の取り込みを進める方向にあると指摘した。ただ、暗号資産の本質的な価値は、中央集権的な仲介者への依存を減らせる点にあると強調。オープンアクセス型のブロックチェーンネットワークであれば、SWIFTのインフラに依存せず、同様の機能を実現できると主張した。

Ripple幹部からも、SWIFTを「補完」するより「置き換える」方向を意識した発言が出ている。Rippleのシニアバイスプレジデント(SVP)、エリック・バン・ミルテンバーグ氏は、2025年の世界経済フォーラム(WEF)のパネルで、同社の目標は「SWIFTを刷新するか、代替することだ」と述べた。

また、Rippleの元幹部で現在はEvernorthの最高経営責任者(CEO)を務めるアシシ・ビルラ氏も、過去に「グローバル決済はメッセージングと決済の二層構造で成り立っている」と説明している。SWIFTは通信を担うが、資金移動そのものは実行しないという認識だ。

その上で同氏は、APIとリアルタイム処理を基盤とするXRP中心の仕組みであれば、メッセージ送信の非効率を減らしつつ即時決済まで実現でき、従来の代替手段より包括的な解決策になり得るとの考えを示していた。

今回の発言は、XRPとSWIFTの関係を「協業」ではなく「代替可能性」の観点から捉え直す内容といえる。メッセージ送信と決済が分離した既存の国際送金の仕組みに対し、ブロックチェーンによる一体処理が現実的な選択肢として定着するかどうかが、今後の焦点になりそうだ。

業界の関心も、XRPが既存の金融インフラとどこまで接続できるかより、独自の決済ネットワークとしてどこまで実効性を示せるかに移りつつある。

ベット氏は「SWIFTはXRPを使っていない。XRPを使うのにSWIFTは必要ない。銀行や金融機関は、ブロックチェーンが実現する金融の可能性にようやく目を向け始めたSWIFTのようなレガシーシステムを飛び越えるだろう」と述べた。

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