写真=CoinShares

暗号資産運用会社のCoinSharesが、SPAC(特別買収目的会社)との統合を通じて米Nasdaqに上場する。統合相手はVine Hill Capitalで、ティッカーシンボルは「CSHR」となる。

米CNBCが3月31日(現地時間)に報じたところによると、CoinSharesはNasdaq上場に向けてVine Hill Capitalと統合する。統合後の持株会社は「CoinShares PLC」となる。

この案件は2025年9月に初めて公表された。企業価値は約12億ドルで、機関投資家からの5000万ドルの出資も含まれる。

CoinSharesは創業から12年の欧州系資産運用会社で、機関投資家と個人投資家向けに構造化商品やファンドを提供している。米上場の「CoinShares Bitcoin ETF」などを含め、運用資産残高(AUM)は60億ドルに上る。

最高経営責任者(CEO)兼共同創業者のジャンマリ・モネッティ氏は、「欧州では相応の規模の資産を運用している一方、米国での運用資産はまだ大きくない」と説明。そのうえで、「オーガニック成長だけでは時間がかかりすぎる。米国市場で成長するには、米国上場を通じて当社の暗号資産関連事業を生かすことが不可欠だ」と述べた。

今回の上場は、1月に暗号資産カストディ企業のBitGoがIPOを果たしたのに続く動きだ。Circle Internet Group、Figure Technology、Gemini Space Station、Bullishなども控えており、2025年の暗号資産関連IPOの流れに連なる案件と位置付けられる。

もっとも、市場環境は投資家にとって厳しい。イラン戦争が5週目に入り、リスク回避姿勢が強まるなか、主要3指数は先週そろって調整局面に入った。暗号資産関連株もこの6カ月でセクター全体として下落基調が続き、ビットコイン価格は10月の高値から40%下落した。暗号資産取引所のKrakenも、注目されていた上場日程を最近延期している。

モネッティCEOは「市場の一時的な好機を当てにするのではなく、会社の準備が整った時を重視している」と述べた。「市場環境が容易だからではなく、事業の準備が整ったため上場する」とも強調した。あわせて、CoinSharesは2014年の設立以来、毎年黒字を維持してきたと明らかにした。

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