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XRPは時価総額上位10銘柄の中で下落率が最も大きかった。一方、Binanceでは2月末以降、アウトフロー件数の増加が確認されており、取引所での売り圧力低下を示唆するとの見方も出ている。

ブロックチェーンメディアのBeInCryptoによると、XRPは3月31日、前日比で2%超下落し、1.33ドルで取引された。同じ期間に暗号資産市場全体が0.51%上昇する中、相対的に軟調な値動きとなった。

背景には、地政学リスクの高まりやマクロ経済を巡る先行き不透明感があり、暗号資産全般の投資家心理を冷やしているとの見方がある。

ただ、需給面では弱気一辺倒ではない。アナリストのDarkfostは、アルトコイン市場を取り巻く環境が厳しい中でも、一部銘柄には比較的底堅い動きが見られると指摘した。

Darkfostによると、XRPはここ数カ月、1.30〜1.50ドルのレンジ相場を維持している。過去最高値と比べると、依然として60%超低い水準にとどまる。

そのうえで同氏は、レンジ相場が続く局面で、一部の保有者が売却ではなく買い増しに動いている兆候があると分析した。Binanceのオンチェーン活動は2月末以降、明確に持ち直しており、とりわけアウトフロー件数の増加が目立つという。これは、より多くの利用者がトークンを取引所から外部ウォレットへ移していることを意味する。

実際、BinanceにおけるXRPのアウトフロー件数は2月末以降に増加した。1日当たり4000件を超える日が複数あり、ピーク時には6000件近くに達したという。

また、アウトフローの多くは1000〜10万XRPの範囲に集中しており、超大口の「クジラ」よりも中規模投資家の動きを反映している可能性がある。

一般に、取引所から外部ウォレットへの移動が増えると、取引所内で売却可能な供給が減るため、強気材料と受け止められやすい。Darkfostは、こうした蓄積の動きが現在のレンジを上抜け、今後数カ月で強気トレンドを再開させるだけの力を持つかどうかが焦点だと述べた。

オンチェーン分析企業CryptoRankのデータも、季節性の面で一定の追い風を示している。XRPの4月の平均リターンは24.8%、中央値でも2.05%のプラスだった。

もっとも、蓄積の進行や4月の季節性がそのままレンジ突破につながるかはなお不透明だ。取引所供給の減少は、短期的な弱さとは別に、XRPの基礎的な需要が積み上がる可能性を示している。

足元のXRP市場は、短期的な軟調さと中長期の蓄積シグナルが併存する局面といえそうだ。今後は、レンジ下限を維持できるかどうかに加え、取引所供給の減少傾向が実際の価格反発につながるかが焦点となる。

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