Samsung Electronicsは4月1日、英イングランド南西部コーンウォールの再開発住宅団地「West Carclaze Garden Village」1500戸に、ヒートポンプベースの空調ソリューションと「SmartThings Pro」を供給すると発表した。
対象となるのは、コーンウォールの旧鉱山跡地約61万坪を再開発する大規模住宅プロジェクト。開発には、英国で低炭素・高効率住宅を手がけるEco Bosと、英中央政府傘下の住宅・地域行政機関Homes Englandが参画している。
Samsung Electronicsは同プロジェクトで、ヒートポンプ関連製品に加え、冷蔵庫、洗濯機、オーブンなどの家電製品、さらにAIベースのB2B向けエネルギー管理ソリューション「SmartThings Pro」も団地全体に供給する。
ヒートポンプ製品として導入するのは、家庭用EHS「Mono R290」と「Mono R32」。「Mono R290」は自然冷媒のプロパンを採用し、地球温暖化係数(GWP)を抑えたのが特徴だ。氷点下25度でも暖房運転が可能で、氷点下10度では最大75度の暖房用高温水を供給できる。
「Mono R32」は、R410冷媒と比べてGWPが約68%低い冷媒を採用した。高さ約800mm、奥行き310mmのコンパクト設計で、窓下やバルコニーなど限られたスペースにも設置できるとしている。
供給する家電はSmartThingsと連携し、機器の制御やエネルギーモニタリングに対応する。SmartThingsは団地内の太陽光発電(PV)やエネルギー貯蔵システム(ESS)とも連動し、PVで発電した電力をESSに蓄えたうえで、ヒートポンプや家電に優先的に供給する。余剰電力は電力会社に販売できるという。
団地全体の管理には「SmartThings Pro」を活用する。各戸の家電やスマート機器に加え、コミュニティセンター、学校、病院などの公共施設も含めて一元管理する。
管理者は統合ダッシュボードを通じて、団地内の各戸におけるエネルギー使用状況をリアルタイムで把握できるほか、異常の有無も遠隔で点検できる。
Samsung ElectronicsのDA事業部のバイスプレジデント、イム・ソンテク氏は「Samsung Electronicsならではの独自の統合エネルギー管理ソリューションが評価され、今回のプロジェクトで製品とソリューションの大規模供給につながった」とコメントした。
そのうえで「統合エネルギー管理体制をさらに高度化し、高効率ヒートポンプソリューションの供給拡大を進めていく」と述べた。