Salesforce傘下のコミュニケーションプラットフォーム「Slack」が、30を超える新機能を発表した。会議の文字起こしや要約、作業支援、外部アプリ連携に加え、CRM機能も拡充し、メッセージング基盤からAI活用の業務ハブへと軸足を移す姿勢を鮮明にした。
Deepviewが3月31日(現地時間)に報じたところによると、今回のアップデートの柱の1つが会議の文字起こし・ノート機能だ。Slackのデスクトップアプリをインストールして機能を有効にすると、SlackbotがZoomやGoogle Meetなど外部アプリ上の会議内容をバックグラウンドで取り込み、内容を整理する。
要約の作成に加え、アクションアイテムの抽出にも対応する。これまでOtter.aiやFireflies.aiといった専用アプリが担ってきた役割を、Slack内で完結できるようにする狙いだ。
SlackのEVP兼GM、ロブ・シーマン氏は「営業担当者はメールやビデオ会議、進行中の業務を同時に開いて仕事をすることが多い」としたうえで、「ノート機能がその負担を大きく減らす」と述べた。
会議関連機能のほか、「オペレーターモード」も追加する。Slackbotが、ユーザーが画面上で選んだ内容をもとに、要約やフォローアップメールの草案作成など、複数ステップの作業を代行する。「AIスキル」は、繰り返し利用するワークフロー向けに、あらかじめ用意したコマンドやユーザー定義コマンドをまとめたライブラリとして提供する。
また、MCPクライアントを通じて、Google WorkspaceやMicrosoft 365、Notionなど外部業務アプリとの連携にも対応する。
Slackは新たにCRM機能も追加した。Slackbotがチャンネル内の会話を読み取り、案件情報や連絡先、通話メモを自動で記録する。主な対象は、専用の営業支援システムを導入しにくい中小企業としている。
Slackbotは4月から、無料プランとProプランの利用者にも提供する。シーマン氏は「Slack内のあらゆる文脈を理解し、高い処理能力を備えたパーソナルエージェントを構築している」とし、「日々の業務を支援するだけでなく、ほかのエージェントとも連携する知的な同僚になる」と語った。