Ethereum(ETH)は値動きの落ち着きが続く一方、市場では今後の変動拡大を警戒する見方が強まっている。目先は2000ドルを維持できるかが焦点で、下値では1750~1800ドル帯が重要な支持水準として意識されている。
Cointelegraphは3月31日(現地時間)、Ethereumが直近7日間で6%下落し、2040ドル前後で取引されていると報じた。関連指標の低下を背景に、市場では2000ドルの攻防に注目が集まっている。
オンチェーン分析会社CryptoQuantによると、BinanceにおけるETHの30日実現ボラティリティは、2月中旬の1.15から3月31日には0.62まで低下し、1月中旬以来の低水準となった。ボラティリティのZスコアもマイナス0.43となり、現在の変動率が過去平均を下回っていることを示した。
CryptoQuantのアナリスト、アラブ・チェイン氏は「市場はここ数カ月と比べて異例なほど落ち着いている」と指摘した。2025年8~9月には、ボラティリティ低下の局面でEthereumが3800ドルまで18%下落した後、2週間足らずで4740ドルまで25%反発した例があった。さらに2025年12月にも、ボラティリティ低下後に20%上昇したケースがあったという。
下値の目安としては、1750~1800ドル帯が注目されている。暗号資産アナリストのテッド・ピローズ氏はX(旧Twitter)への投稿で、「戻りはすぐに売りに押し戻されており、Ethereumの地合いは弱い」との見方を示した。Glassnodeの取得単価分布データでは、直近3カ月でこの価格帯に140万ETH超の買いが積み上がっている。
一方、この水準を明確に割り込んだ場合は、ベアフラッグの測定目標と重なる1150ドル近辺まで下押しする可能性もあるとみられている。
上値では2100~2200ドル帯が戻り売りの出やすい水準として意識されている。このゾーンには50日指数移動平均線(EMA)が位置しており、強気派にとっては同線を上回り、支持線へ転換できるかがポイントとなる。さらに上値抵抗としては、3月中旬につけた2380ドルも視野に入る。
足元のEthereum市場は一見すると落ち着いているが、低ボラティリティ局面そのものが大きな値動きの前触れとなる可能性もある。今後は2000ドルの維持、1750~1800ドル帯の攻防、さらにボラティリティ再拡大が上放れと下放れのどちらに向かうかが、相場の方向性を左右しそうだ。